大人が子供になる命題の難しさ

ニュアンス

大人が子供になる命題の難しさ

作品は難しい

書きたくなっても

言葉がでなくなる


言葉がでても、作品の風格に合わず

言葉が上手く紡げたとしても

次に出るアイディアと繋いだ部分が

なかなかぎこちなさに満たされていた


出るものが乱れてばかりいるんだ

出たものを乱してばかりいるんだ

そんな僕は作品書きに

何度も失敗したんだ


難しいのさ


だが

棘を歩むことがさ

涙を出すなという

そんなルールはない


痛くなるのさ

楽なんてものはないのさ


違う地域に生まれ

読者の立場が様々に置かれ

矛盾なんてたくさんあるのさ


それを予測し書けばいいじゃないのか

必ず意見が一致する共鳴なんて求めるんじゃ

本当に新しい物が必ず作れるのか


いつでも浅はかな泡の空間の枠に

僕は囚われたいのか

君は囚われたいのか


気付くべきだ

矛盾であってこそ橋が必要となる


言葉という剣(つるぎ)を通して

誤解という魔物を倒せ


一番大事なのは認めらることでも、他人と共鳴することでも

ないんだよ


寧ろ昨日の自分を

今日の自分で

倒すことだ

明日の自分が

今日の自分を倒せるように

するんだ


大人になれ、社会に従え

そんな人になれ

と何度も言われている


他人が沈黙でいるなら

沈黙でいろと

そんなルールは決して

悪くはないが

従うだけでいいわけでは

なかろう


人からの批判は宝物のようだ

他人から学べるチャンスなんだ


だが、

忘れるな、思う出すんだ


束縛なしの子供の時代にいる

自由さ、敏捷さ


人に言われてもそれでも

悪くても、良くても

自分なりに新しい局面を作ること


いや、自分だけが作れる新しい局面のことだ


大人になってそんな技能を失ったのか


問いかけろ

失ったのはなぜだろう

いつから落としたんだろう


社会のルールに従えと言われてのときからじゃないか

他人が認めることを枠にして生きるときからじゃないか

金だけを欲するようになるんじゃないか


僕は

貧乏でもええ、

才能がなくたってええ、

認められていなくてもええ


心から僕の愛を言葉で敏捷に届けること

悪い方でも、いい方でも、

覚えられていれば、

人との矛盾を正面から突破する

そんなつもりでいる。


子供になるのでなく

その時代に大人の金で養われ

だが、思考は束縛されない

そんな敏捷さなのさ、

僕は大人になってもなりたい。


自分で金を稼ぎ、自分を養い

それに束縛されながら社会に従い、

子供の頃にあり

その思想を保つのは難しい。


だが、

いかに保てるかという難しい命題

難しいからこそ価値があるこの時代

僕らが生きて体験できるのは、

嬉しいことだ。


人とそれぞれ立場が違い、

従うばかり、逆らうばかり

だけではなくなり

従いながらも逆走できる

そんなバランスをいかに持つか

そんなことを考えてこそ人生の楽しさだ。


読者であるあなたとも

僕はしてみたい。

意見に従いながらも、逆らえて

そんな風になって


作品の形、文学の見方、

心の動き、人への応え方、

そんな敏捷な子供らしさと

現代大人の従順さ

自分自身の状況で併せ持てれば

どの作品ででも表現できれば

僕は幸せなんだ。


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大人が子供になる命題の難しさ ニュアンス @Nyuance

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