「最強カップルのイチャイチャVRMMOライフ」とは、《マギックエイジ・オンライン》というゲームを全力で楽しみながら、無意識でイチャつく男女を糖分過剰気味で書かれた小説。
この物語はただのラブコメではない。AI、VR、ゲームといった様々な要素が絡み合っている。これについては、後述します。
題名に「カップル」とあるが、ケージ(小霧坂里央)とチェリー(真理峰桜)は付き合ってないと主張している。
本人たちからすれば何気ないやり取りなのに、周りから見ればすごくイチャついてるように見える。
互いに好き同士じゃないかと思うのだが、2人は自分たちがカップルだと頑なに認めようとしない。
互いに他人が理解が出来ないような孤独を抱えており、唯一理解しあえる存在を絶対に失いたくないから、カップルじゃない気安い関係でいようとしている。
良き理解者であり、ゲーム仲間であり、絶対の信頼を託せる唯一無二の存在。言葉にしてしまうと壊れてしまいそうだから、言葉にはしない関係。
なおリアルでは、ほぼ接点のない同じ学校の先輩後輩同士。唯一の接点は、ケージの妹の友達がチェリーであることぐらい。
この作品は、ケージとチェリーのカップルとは一言では言いあらわせない関係を描く物語であり、AIとは?ゲームとは?現実とは?と問いかける物語でもあります。
ゲームはゲーマーにとって、しょせんゲームとは言えないもう一つの現実である。キャラが死ねば悲しいし、回避出来るなら回避したい。そんな欲望を詰め込んだ物語。
ゲームに何ムキになってんの?って冷めた目で見る人もいるかもしれない。
そんな人に聞きたい。あり得ないかもしれないけど、もしゲームのキャラが普通の人間のように接してきて友達になったとしたら、それでもしょせんゲームと言えますか?
一緒に様々な場所で冒険して、背中を預け合い、たくさんの時間を共にしたなら、例えAIでも友達に仲間にもしかしたら恋人にだって、血の繋がりがなくったって親子にもなれるかもしれない。
その可能性を垣間見ることが出来る物語、この先の未来あり得るかもしれない物語、そうだと信じたいと思わされる物語だと確信してます。
ケージとチェリーのセリフや描写は、水斗と結女のセリフなや描写に似ている気がします。全く同じではないんですが、雰囲気が似てます。
「連れカノ」1話が発表された2017年8月7日時点で、「イチャイチャ」113話です。
114話のあとがきに
「この小説を読んでる人が好きそうな短編をカクヨムで書いたので、よろしければどうぞ。」
とあります。3巻発売記念独占インタビューにあった通り、1話の短編のつもりが人気になって先に書籍化したようです。
世界観がかなり創り込まれているので、好きです。世界観が同じ作品が他に2作品ありますが、更新はされてないようですね。ゲーマーなら共感することがたくさんある作品ですね。私は決戦後にみんなで宿屋の前で撮ったという、写真をイラスト化してほしいです。
今はとりあえず、キャラたちの容姿をまとめて見てます。それだけでも妄想が捗るので、、、