美桜をコロせ‼

🐞🐝お願いです。


読んで下さりありがとうございます。


残酷描写があります。

気分を害される方、不快に

思われる方、津波を思い出され

辛い思いをされた方は読まれないで

ください。

あくまでもフィクションです。

ルミン




笑ꉂꉂアヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒゴッ!!!ゴホッ!ゴホッオエェェェー!!!

「コイツで遊ぶ?

あんたら全員で アハハハ

たのしそうじゃないか‼

しかし遊んだ後はちゃんと

殺せ‼」


「ああ、写真も忘れるなよ‼

遊ばれたコイツをレイモンドに

見せてキッカリ諦めて

貰わなくちゃ!

まあそれも一興‼


美桜今までよくもコケに

してくれたな‼

お前さえ居なければレイモンドは

私に落ちていたのに‼

〇トラスの香水に私の作った

惚れ薬がよく馴染むんだ


柑橘系の香水じゃ馴染まない

折角上手く行ってたのに

このブスがー‼、4根」



「惚れぐすり?じゃレイモンドの

本心じゃ無かったの?

レイモンドは、惚れ薬で?」


💢

「お前達、分かっているな‼


もう少しだったのに

レイモンドは気難しいんだよ!

もう、お前に消えて貰うしか

ナイダロꉂꉂアハハ」


エミリアは薄笑いを強ばらせ

バシ━━━━━━━━━ン

バシ━━━━━━━━ン

往復ビンタをしてくる。


美桜は気の根元に叩き付けられた。

エミリアはぶっ飛んだ美桜に

向かい、私はね三百年の間

待つた。


お前に分かるか?

三百年と言う月日がどんなに

長かったか‼

苦しかったか‼


その苦しみもお前がシネば

レイモンドとの生活が待っている。

お前さえ ”シネ”ばだ、

全て上手くいくんだヨッ‼


「殺れ‼」

ジワジワと男達が近寄って来る

ふと月の光に照らされた背中は

真っ黒い長い羽が生えていて

そしてス━━━━━━━ッっと

消えた。


「この人達人間じゃない

ま、魔物だ‼

勝てない!」


足が震えて立てない!

もう、死しか無い。

残された道は一つしかない!

どっちに転んでも・・!


意を決して上着の裾を握り

ムササビの様に濁流を眺めた。



死ぬかも知れない。

しかし自分が汚されるより・・

これでいい。


美桜は静かに目を閉じた。


キャ━━━━━━━━━━ァァ

長い悲鳴と一緒に美桜は

轟々と流れる荒い河に飛び込んだ。


落ちて高い水しぶきが上がり

美桜の姿は水に抱かれる様に

消えていた。


カラス一族はチッと舌打ち

しながら川を覗いた

仲間の背中を押し


「ホウホウ、ドン、

うわうわうわっ」

と脅かし合い振り向いた仲間同士

背中を叩き合いながら

モジャモジャとした髭面を

ニヤつかせ


「ヤリ損なったな‼

上玉だったのによ〜

俺のJrが泣いてるぜ!」


「商館にでもいくか?」

極悪非道を繰り返し

罪の意識などどこにも無い‼

人を殺すことなど何でも

無いかの様にケタケタ笑い合って

車に ダゴノリしながら来た道を

帰って行った。


ワインに少し酔ったレイモンドは

椅子に座り休んでいた。


目を瞑ると頭の中に

美桜が水の中で沈んで行く姿が

映像で流れた。


しきりに手を伸ばし助けを求め

レイモンドを必死に呼んでいる。


レイモンドは目頭を押さえつけ

疲れが溜まったのかと

首を振る。


目を開けると音楽と、

軽やかに踊る楽しそうな

カップルが目に写る。


エミリアが大丈夫と心配

そうに覗き混んでくる


しかし胸騒ぎは止まらない。


その時携帯が鳴った。

「もしもしアルベルトか?

どうした?」


突然レイモンドの顔色が変わった。


それを見たエミリアが心配

そうに声をかける。


「レイモンド、何かあったの?」


「美桜が、居なくなった‼」


エミリアは

「え、また?

どこ行ったのかしら本当に

困った人ね。

レイモンド大丈夫よ。

貴方が気にすることないわ

人騒がせな人ね。」


しかし・・・さっき見た正夢な、

映像は・・・


レイモンドはエミリアの

付き添いのメイドに彼女の事を

頼みエミリアに護衛を付けて

レイモンドはマークに電話を

した。


「分かりましたヘリで

すぐ向かいます。」


マークの乗ったヘリは

30分で到着した。

それにレイモンドは乗り込み

マスカリッチ国シーソー地区へ

向けて飛びたった。


エミリアはレイモンドが去った後


ブッアハハハハアハハハハ

アッハハハハハハハハ

大声で笑いだした。

冷たい目を空に向けそして冷えた声でアハハハハハハハ


「もう遅いんじゃない‼

探してみなよ

ヒーッヒヒヒヒ」


それを聞いていたエミリアに300年前から使えている魔女、いやメイドは、慌てて言った。


「誰に見られてるやもしれません。

レイモンド様のお妃様になろうって

お方が、お見苦しい!

お気を付けなされねば‼」


「アハハ( ⊙_⊙)💦あ‼

ん、ンンンっ!そうだった‼

エレンの言う通りね‼ウフ

ごめんなさーい。」

と嬉しそうに言った。



テリー達の捜索で山の中に美桜の

バックとリボンが落ちていて

痛々しい草が横たわり引きづられた後が残っていた。


まさか・・・

レイモンドの目が怒りに満ちて

濁流の川に目を向けると

絶望感がレイモンドを襲った。


静かな山奥にはレイモンドの切ない

叫びが濁流の音を分けるように

響いた。


もう濁流に飲まれてしまったかも

知れない。

捜索隊は、夜中であるしどうする事も出来ず夜が開けるのを待って捜索する事になった。


しかしレイモンドは、諦められず

沢山の人が説得する隙を狙って

河口迄降りて行き探していた。



レイモンドが居なくなった事を知った捜索隊は、沢山の灯りを付け

レイモンドを探したが

これ以上は、無理だと判断した。


レイモンドは、滝ツボ迄降りていた。轟轟と流れる滝に身を委ねようとした時、沢山の黄金の鯉が、コッチとばかり尾を振ってレイモンドを

呼んでいた。

それは18歳の誕生日にレイモンドを

太陽の指輪の元へと案内した黄金の

鯉のようでもあった。


レイモンドは、迷わず河に飛び込み

鯉は、振り返りながら進む

深い深い谷底へと黄金の鯉は、

レイモンドを誘導して行った。


しばらく泳いで付いていくと虹の光が見えた。



静かに河は揺れ小さな虹の光は

まるで絹の糸のように揺れて

美桜は、まるで

水中花の様に美しく神々しく

一枚岩に横たわる人魚姫の様に

美桜の姿を見せていた。


レイモンドが位置を確認して泳いで

潜ると光は消えて真っ暗な闇に戻って行った。


レイモンドは、美桜を抱き抱え水面

へと黄金の鯉が道案内の様に進む

レイモンドは、只只水と戦いながら水面へと向かう。


必死に・・・

必死に・・・・



パチパチと頬を叩き、人工呼吸を

した。レイモンドもずぶ濡れで

張り付くシャッが邪魔をする。


ハッハッハッと胸を押して鼻をツマミ息を吹き込む!


「死なせない!」


レイモンドは、必死に続けた。


ゲホッゲホッゲホッゲホッ

水を吐き出し美桜が苦しそうに息をし始めた。


レイモンドは、抱き起こし背中を

さすり続けた。


美桜ー美桜ー美桜‼

美桜は、弱々しくレイモンドに抱きついた。

美桜の好きな柑橘系のレイモンドの

香りがフッと匂ってきた。

美桜の愛した男の香りにふと我に返りブルブルとふるえていた。


「こっ、怖かったー‼」


美桜は、レイモンドにしっかりと

抱きつくと二人はキスを繰り返し

た。美桜は、レイモンドの肌の温もりを感じ、そしてレイモンドが探してくれた事がとても嬉しかった。


レイモンドもこれ以上無いくらいに

美桜を愛した。それは朝が来るまで続いた。

捜索隊が二人を発見し、レイモンドと美桜の無事が知らされ美桜は、そのままレイモンドに手を引かれ

ザブラルグルブへと帰って行った。


久しぶりの城で美桜の事は誰も知らない。ただメイド仲間のサンドラ

だけが手を振って迎えてくれた。

皆が知っている美桜は、メガネ女子の冴えない出っ歯のよく笑う明るい娘だった。


「おかえりなさーい。」


その声を聞いた美桜は、

レイモンドの腕を掴み隠れた。


一瞬驚いた顔をしたレイモンドだったがエミリアに優しく微笑んで


「心配かけたね!

エミリア‼」

そう言った。


エミリアも

「大変だったわねー

心配していたのよ‼ 急に居なくなったって聞いていたから・・」


エミリアは、一睡もせず心配していたかのように疲れた表情を見せた。


美桜は、怒りでガタガタと震えレイモンドの服を掴み叫んだ。


「レイモンド‼ 私をコロそうとした

犯人はエミリアよ‼

早く捕まえて‼」


その一言にそこにいた全員が驚いた。


「そんなはずは無いだろ‼

美桜、何を言ってる‼」

レイモンドは、かなり怪しむ顔で

呆れた顔をした、そしてエミリアの悲しむ様な顔を見ると

申し訳なさそうな顔をした。

美桜は、レイモンドに必死に訴えた


「そんなはずがあったの‼

私を男達にレイプさせ殺せって

命令したのよ‼

その後遊ばれて汚された私を

レイモンドに見届けさせるって

騙されちゃダメよレイモンド

彼女は、悪魔だわ‼」


レイモンドは、呆れた顔で美桜を

見た‼


「だから、私川に飛び込んだの‼

レイモンド以外気持ち悪くて

私に触ろうとしたから・・」


レイモンドは、顔をよがませながら


「何時のはなしだ?」


「レイモンドと別れた後

昨日よ、私が拉致された夜よ!」


レイモンドは、しばらく考えていた。


「それは無いな‼」

少し覚めた声で冷たい眼差しを

するレイモンドに美桜は凄く驚いた。


「なんで?なんで言い切れるの!

私を信じて‼」


「・・・・・・昨日」


「・・・昨日?」


「朝から夜中迄俺はエミリアと

一緒にいたから・・・!」


「はい?」

美桜はドン引きした。

空いた口が塞がらなかった。


エミリアは眼に涙を貯めながら

ウルウル

遂には声を上げて泣き出した。

「嘘ですぅ😭」


「ああ、分かっている。

エミリア」


レイモンドは美桜の横から飛び出し

エミリアの肩を抱き締めた。


「すまない、エミリア美桜は

誤解しているんだよ!

どうか泣き止んでくれ‼

美桜は恐ろしい目にあって記憶が

曖昧なんだよ‼


悪いなエミリア、君の潔白は

俺が保証するよ。」


エミリアはチラッと美桜を見ると

ニヤリと笑った。



美桜の怒鳴り声にエミリアは震えた声で「レイモンド、怖い‼」


そう呟くとレイモンドの背中に

回りレイモンドのシャッを掴み

隠れた。

美桜は鼻で笑い


「フン何が怖い・・よ‼この鬼ババア、お前の方が怖すぎでしょ。

このクソババア」


「いい加減にしろ」


「は!このババアの味方すんの?」


レイモンドのかなりの怒鳴り声に

美桜は怯んでしまった。


「こんなに心配してくれたエミリアに向かって何言ってるんだ‼

正気か?」


「じゃあレイモンドはエミリアを

信用しているの?

正気なの?」

飛びかかる勢いで美桜は叫んだ‼


「少なくとも美桜のように俺を

棄てて居なくならないしな‼

エミリアを信頼しているよ‼」


キッパリと言い切ったレイモンドの顔は今までの鬱憤を晴らしたような

スッキリした顔を美桜に

みせていた。







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