蛇氏 と美桜2

そうですか?

なんの意味もわかりません。

美桜は正直に伝えた。



「それはどうでもいいのです。

私が貴方を探していたのは

言い伝え、諸々と神の言葉をお伝え

する事と、あなたに協力し、共に

戦う為なのです。」



「え‼ た、戦う?

ガクブル

前世の・・でん、伝言?

無理無理、無理です。

前世なんてぇーわかんないし‼」




「ハァ?

なんでそのような腰ヌケに?‼

良いですか・・・💦


貴方はシャロンと言うお名前で、

ルチアマンダ国の子爵の家の3女

としてお生まれになられました。


お父上は頭の良いお方で、子爵ながらも王の命で政治に関しては、お力をお持ちでした。


国の為、民の為それはそれは

頑張っておられました。


ある日お父上の元を訪ねてきた貴方を王太子ケイン様がお見初めになり

2人は恋仲になられました。


しかし王太子ケイン様には魔女リザ

が目をつけていて貴方を除外に

かかります。


2人の中を邪魔しても思う様にいかず

リザは、追い込まれて行きました。


痺れを切らしたリザはあらゆる

問題を起こし国外に争いを掻き立て

ルチアマンダ国は、窮地に追い込まれていきます。


お父上は戦死されました。

お母上は姉君と共に幽閉されて

貴方は追われる身となりました。


魔女リザが現れ、


「私の魔法で事を収める事が出来る

その見返りに、王太子ケインとの

婚姻を希望します。」



王太子ケインは勿論断った。


しかしリザの脅しに悩まれて

おられた。

リザはケインを見ながら

脅しをかけた。


「放って置けば国は滅びる

何人もの人が貧困で苦しみ

下手をしたら、民は皆奴隷となる

ホホホそれを望まれるのか?」


魔女リザは国を潰すか、

婚姻を取るかそんな選択を王に

持ちかけた。



王の選んだのはリザとケインの婚姻

父である王に逆らえる訳もなく

国の為ケインは泣く泣くシャロンと

縁をきりました。


国は落ち着きを取り戻し、飢えるものもなく自体は速球に終息へと向かいました。


しかしリザと子をなすことは無く

ケインはシャロンを思い続け

シャロンが、何処にいるのか探す事も許されず、遂に国を出て

追われる身となり、リザから逃げられないと悟った殿下は・・・

自害されました。


そしてルチアマンダ国は魔女リザ

が納めるようになりました。


その事を貴方は知ることもなく、

地球へと旅立たれました。


神は三百年という月日を

ケインの、自害した罪深い時間とし

又世にでる時、王となり

民を納める事を約束させ

修行させました。

彼は立派になり、また生をうけました。


残念ながら私はケイン殿下と関わりを持っていません。この話は仲間から聞いた話で私には、あらまししか

分からないのです。



貴方は、早くここから出たが

いいです。

あなたの大切な人々に迷惑が

かからないうちに・・・」


「迷惑がかかる?

私に問題がある?」


美桜は不思議そうに聞いた。

「そうです。

虹の柱が立った時リザも見て

いるでしょう。

いや、必ず見ています。

もう手下を使い貴方を探しに

かかっています。

早く出たほうがいい。」


「なぜ三百年と言う月日を要する

のですか?」


「リザの魔法が衰えはじめます。

新たな力を蓄えるため

リザも必死なのです。


月の指輪には、凄いエネルギーが

あります、もしリザが貴方から指輪を取り外す時が来たなら、

貴方の死を意味します、

その番(つがい)の指輪を

リザが手に入れた時


レイモンド様と一緒になったリザは

恐ろしい程の力を持っでしょう。


もうレイモンド殿下は殿下ではなく

悪の王となられるでしょう。

もう誰にも止められない。

悪が支配する世界になります人は

家畜扱いをされ売られ・・・

恐ろしい」ブルブル


白い体を震わせながら蛇氏は

「何せ神のお力が入っております。

持つ人によりどんな力にもなります。だから

その指輪は小さな人々に長年守られて来ました、大切な預り物として。」


美桜は不思議な顔をしながら蛇氏に

聞いた。


「神様でしょう?

神様はリザを罰する事を

しないのですか?

なぜ、野放しなのです?」


「リザは神の子ではありません。

悪の娘です。

他所の子を神の手で処罰出来ないの

です。

だからあなたに力を与え私達に知恵を与えあなたを守る術をたくされました。


リザはもう三百年

この地にすんでいます。

神はこの時を待たれたのです悪の

力が衰え始める節目

しかし裏を返せば力が復活する時

でもあります。


ですから

神はいよいよ天球の守りに入られます。神と、レイモンドと貴方の手によって天球は生まれ変わります。

その時が来ているのです。



「虹降り立ちた時

月の乙女と名乗る娘我が子なり

国を納め地を潤す


我が子手に入れるため戦あり、

大地を司る男ただ1人


娘よ‼ 間違ってはならぬ。

お前の唯一の王は大地、空、海

を従える男ただ1人なり。

MAN.OF.youDESTINY」


「つまり、貴方のまわりで

貴方を欲しがる人が増えて

いきま す。



あなたがいるだけで喧嘩が増える。


事が大きくなると戦にもなる内乱も

起きる。


あなたが魅力的だからです。

自覚はないでしょう。」


「アハハハありませんよ!

ガラシアンには、かわいい子

沢山いますよ。」


「茶化す様な軽い話ではないの

ですよ真剣に聞いてください

٩(๑`^´๑)۶コラ。

ん、ンンッつまり貴方ほどの魅力的な女性は いないと

思う

男性が出てくるので す。」


「あ💦あ・・・あれですか?

蓼食う虫も好き好き!

まあ、ちっこ嬉しいカモですか

ね・・・ヘヘッ」


「ちゃんとわかりましたか?

なるべく早くこの地を去りなさ

い、猶予はなりません。」


「は?え💦・・・でも・・あの、

そんな急に?・・・私も困ります。」


「あのぉですね‼」

ヤレヤレと言わんばかりに蛇氏は

話し出した。


「はい?」


「10年前ザブラルグルブ国

レイモンド殿下の元に太陽の

指輪が下りたのです。


で、あなたが何とゴネようが

月の指輪はあなたにあります。」



確かに蛇氏の言う通り美桜の指に

は月の指輪がうっすらとオレンジの

光を放っている。


「リザは貴方を探し

狙っています。

早くこの地から去りなさい。

あなたが危ない。」


「え💦そんなぁ〜」


「レイモンド殿下の指に

指輪が帰ったと言うことはレイモン

ド 殿下が元ルチアマンダ国、

王太子 ケイン殿下の生まれ変わりと証明されたようなものです。


リザも貴方を探していますが

レイモンド殿下の持つ指輪、

太陽の指輪 も

貴方を探していることでしょう。

レイモンド殿下の意思とはべっに・・・


貴方の指輪を付けていれば

ケイン殿下つまり今の

レイモンド殿下と前世で果たせなかった本物の夫婦となった時

レイモンド殿下は、世界を司る

大国の王になられます。


リザもそれを狙っています。」


「その💦彼女も、三百年も待つのですから、彼女の愛も本物ですよね?

心を入れ替えて・・・るんじゃ?

その〜レイモンドと2人でいい国を

作れないのですか?」


「殿下はリザなど愛せません。

想い人はただ1人シャロンあなただけ です。


あなたが彼の心に染み込んで

レイモンド殿下はあなたしか愛さな

い。勿論今の殿下には、

自覚はあり ません。


しかし前世の記憶でとは言えない程

貴方を愛しておられ、あなたに対する愛情は計り知れないものです。」


美桜は少し考えて、聞いてみた。


「私も、いえ、シャロンもケイン殿下を愛してたのでしょうか?

そしてまだ愛情があると

言えますか?」



「私達はそう思っていますよ。」


蛇氏はじっと美桜を見て

爬虫類特有の目をして頷いた。


蛇氏が語るにはルチアマンダ国は

最低だとゆう事、荒くれ者が集まり

昼は眠り夜はドンちゃん騒ぎ

一般人は真面目に働くが夜の街は

出歩くとかなり危険だとか・・・


何せ山賊、海賊、盗賊が祖先で

荒くれ者の集まりと言う。


ルチアマンダ国から逃げたい人も

いるが、直ぐ捕まってしまう。

放って置けばルチアマンダ国のような国が増え、ドンドン大きくなり

悪が支配する国になってしまう。

蛇氏はそんな国を増やしたくない

そう美桜につげ

「貴方を待つ人は大勢いますよ。」


「あ💦私もやっとこの姿から解放されます。自害しようとした私の罪も終わります。美桜、あなたの為にミサンガを編んでいる人達がいます。

人々の祈りで折られています、今も


美桜道は出来ている。

思うがまま進みなさい。


又会いましょう

私は仲間の所へ行きます。


はっていくから時間がかかります。

先に出発します、必ず又会います。


その時こそ私は、人に戻れます。

では、美桜又あいましょう。」


そう言うとクルクル巻いたからだを

高く伸ばし美桜をじっと見ると

シュルシュルシュルと薮の中に消えた。


「ハァ〜ふー」

美桜は息を吐き自分をリセットした。


「何でミサンガ?今の

白昼夢?」


小さな疑問を残し去って行った

蛇氏の後を美桜は、目で追っていた。



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