ニート帝国

清貴

第1話 大逆転

大手自動車メーカーの派遣社員として働く俺(後藤)は気づけば34歳。26歳で結婚して子供2人授ったものの30歳に離婚した。原因は俺にある。34歳ギャンブル好き派遣社員。人生で3000万は負けてるであろう。競馬に、パチンコと。借金はないんだけどね。テヘッ!

 子供達は元嫁と暮らしてるが、自分でいうのもなんだが子供から好かれている。なんていうんだろう。人には特技が1つくらいあるだろう?多分俺は人と話す事が得意らしい。派遣先でも正規社員を差し置いてコミュニケーションの中心にいたり飲み会のトークをまわしている。子供と同じレベルに思われる。それが唯一の特技。まっ、こんなん何にもならんだろ。

 「後藤さん、日曜あいてます?競馬場行きましょう。」

 「今年70万はまけてますけどね。まぁ行きますけど」

 近くの競馬場でG1あるからそりゃあいくわ。並ぶわ。第1レースからかけるやで…

メインまでもつんかな?いきなり慎重になるとはいつもと違う感情が芽生える。メイン本気で予想しよ。内枠有利かぁ。こいつは頭だな。頭はすぐ決まる。点数多くしたくない。2番手こいつ?んっ、全く人気ない。いやいくこいつだ。3番手、枠でこいつだ。全く人気ないけど。もう直感…。んっ?倍率…三連単400万倍??おっふ。100円かけて400万になるやつね。もう自信ないとかそんなレベルを越える。無理でしょ?かけない方がいい。100円だけにするか?そーしよう!いややるしかない,今日の俺は違った。財布の中身は10万円。点数を多くして結局トントンのトリガミがいつもの俺。なら、10万を0にするか40億にするか、今でしょ?

 どうせ俺の人生が0みたいなもんだからやったよ10万。かけたよ。財布の中身が0になって何故かほっとしたよ。どーせ当たらないしトイレに行った。レースも見てない。目の前の敵と戦うだけの俺は、違和感を感じてた。歓声がまるでない。レース終わったのに?もちろん結果は俺はしらない。でも、だいたい当たった奴多いならやったぁの一声あってもいいのにな。席にもどると、周りは静まり返っていた。

 「後藤さん、くそ荒れましたよ!400万馬券」

 やっぱ荒れたのねぇー。静かだったし。。んっ400万馬券?荒れたなぁ、、こんなんやっぱ買えんなぁ。

 スローモーションでゴールの結果が流れる。横目で見ながら、おっ1着俺買ったヤツ。おっ2着。俺買ったヤツ。馬単でもかなりついてる。。3着…、、3着?…、、3着?





お前よくきたな。



40数億ゲット。人生かわる。






はず笑笑

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