第46話朝の呪文

私、朝から今日はとても調子がいいんです

いろんな考えが次から次と浮かんでたくさん考えてるんですよ、だからいま何を考えてるかなんて返事ができないくらい忙しんです。

でもいっぱい考えすぎて誰も私の言葉がわからないみたいですね。

ところでどうやら私は魔法使いになったみたいです、まだご飯食べていなよと言っているのにみんな気がつかないんですから。きっと話している言葉が全部呪文になっているせいですよ。

何が食べたかったのかってそれはあれですよ鮮明に見えるアレですよ、あなたには見えませんかね、きっと頭の中で考えている言葉が口から出た途端に違う言葉に変わっているんですよ。

だって私に限って、どもったり、なんかするはずないですから。

記憶だってバッチリですどんな昔のことだってすぐに思い出せますよ。

歩く速さだってどんどん早くなっていきますし年々体力がついていきますから。

でも最近魔法がかかったみたいで私だけ速度が落ちたり息切れしたりするんです、これは魔王の復活が近いのかもしれません、幻惑魔法も効いているみたいで部屋の扉を開けようとしているのに動かなかったり名前が出てこなかったりするんですよ、箱の中の人は時々何を言っているかわからない時もありますよね。

ああ息切れがします、こんなに元気なのに眠たくなってきました・・・・・。

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