スター(ジャイヤ)

クースケ

第1光と闇

「ビー」辺りが暗くなる。

周りを飛び交っていた。

ガヤガヤという喋り声が一気に静まり返る。 

その中で、無数の人がうごめくのを感じた。

彼の目は暗闇になれ、その人物たちを捉えていた。

その光景からしばらく時間が経ち、

音楽が会場全体に響き渡った。

ペンライトの光がその音楽にそって揺らいでいる中

ステージ上に全盛期のアイドル

ジャイルが「プシュー」という、

煙と共に登場した

その後 彼らの

時には情熱的で 時には優しい歌声が

観客の心を一瞬で掴んでいた12月、


会場全体が熱気につつまれ

観客のほとんどが

首筋から汗が滴っているのが目に入り、

腕まくりしている人がほとんどだった。


ジャイルのメンバーも、軽装の服とはいえ、大粒の汗が蔓延っていた。


このステージライトと大勢のファンの注目を浴びていたからだ。


最後の曲が終り

舞台裏に戻るやいなやアンコールの嵐

その熱意に押されジャイロのメンバーが再入場した。留美の周りにスタッフがウロウロした。

でも、始めての長期ツアー最終日なので、

気にはしていられなく。

自分の事で手一杯だった。


その後ファンが目にしたのは血だらけになって倒れている。留美だった。





























  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る