第6話
事故から1ヶ月ちょっと瑠宇が学校に復帰。嬉しい。今はまだ車椅子だけどこれだけでも涙が出そう。そんな私を見て友人の澪がクスクス笑う
「もう、そんなんだったら告っちゃいなよ。好きなんでしょ」
「でも、今そんなことしたら瑠宇の弱みに付け込んでいるみたいだし。それに私達そんな関係じゃ……」
「そんな関係じゃ無いからでしょうが。ずっと前から祥ちゃんが幼馴染君の事を好きなのはバレバレだからね。だからこれは付け込むんじゃなくてきっかけ」
「きっかけ」
「そう、幼馴染としてサポートするのも良いけれど、恋人としてならもっと近くからサポートしてあげられるんじゃない」
「でも」
「もちろんまだ焦る必要はないわね。実際にサポートを出来るのはもう少し先でしょ。それまでに距離を縮めちゃいなさいよ」
瑠宇と恋人に、夢想しなかったわけじゃない。でも瑠宇は私のことどう思っているんだろう。嫌われてはいない、ううん、好かれている、それは思う。でも、どんなスキなんだろう。幼馴染だから?家族みたい?お姉さん?それとも……女の子として。瑠宇、スキだって言ったら、恋人にしてって言ったらなんて言うだろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます