作中に登場したヴァドリア語の解説など

・シュカーラ

shkala

 「shkal 犬」の女性形。要するに英語のbitchと同じ。

 ヨーロッパの言語では「雌犬」や「売春婦」を使って人を罵ることが多い。

 例 perra (スペイン語、雌犬 → 売春婦)、puta (スペイン語、売春婦)


・フェルン

färn

 これは今回新しく作った。語源不詳だがfärneで豚の意味らしいので、それを「とても」や「すごく」といった強調の意味で使うことにした(女性形のfärnaを縮めた形?)

 参考 ドイツ語 sau (雌豚) スラングで「すごく」、「とても」といった意味で使われる。

「フェルン・シュカーラ」はイタリア語のporca puttana(チクショー!)っぽい。語順が違うけど。


・マルビア(人魚)

marbia

 Marが「海」で-biaが女性を表す。男だとmarvanになる。

 参考 アイルランドゲール語の「女 bean」っぽくもあるが、「bia」は食べ物の意味なのであんまり関係ないかも。


・セーダ(カワイ子ちゃん)

söda

 Södaはヴァドリア語で「甘い」を表す形容詞。ドイツ語のSüßeから。英語のsweetieと同じく「甘い」から派生した言葉で、女性をナンパするときに使われる。

 マリーシャが「私はケーキじゃない」と切り返したのはこのため。


・「チェイヴァ・シェイヴァ(どっちでも同じ)」

cheiva-sheiva

 英語のpotato potahtoを参考にして作った。チェイヴァ cheivaはヴァドリア語で「クソ、うんこ」の意味で、sheivaは「お茶 sheiv」の属格。直訳すると「お茶のウンコ」で、まあ要するに「糞味噌」と言ったところか。


・反逆罪(プレーダ)、抗命罪(ニスブルディナヒア)など

 綴り不詳。

 反逆罪を表す単語は英語のtreasonやチェコ語の zradaなどを参考に作った。ラテン語ではprōditiōというらしい。知らなかった(笑)

 ニスブルディナーヒアはポーランド語のniesubordynacjaから。

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