「硝子窓」より


 車は空を飛ばない。引き出しからロボットは出てこない。

 思い描いていた未来とはかけ離れている。自分も、社会も。


 高すぎる目標を持つと地に足をつけて考えろなんて言われる。

「生きてる意味なんかない」なんて月並みな言葉に代わるセリフを探している。

 生きかけて、行きかけて、息欠けたその先にはきっと何も無いのだろう。救われたいわけじゃないのに今日も救いを求めてるのだ。


 —硝子窓 佐藤春風—

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