蝋の溶けて生きます。
ローソク
ご挨拶と一筆
プラスチック容器の、内側の水滴にも気づけない世の中で、ぼくは、体重系の減りゆく数字を見ながら、健常だ。
大学を辞めてしまった。人間の朽ちていきそうに、詩を書いたりもしたが、労働……、健常であるのに、どうして働けないのか。金がないから、卵かけご飯とパスタとをほとんど交互に食べる日々だ。やがてうどんにも糵にもなっていくだろう。
ともかく、なんらかの手段で金を手にしなければならない。ぼくは成人だし、モラトリアムの終わってしまい、生物の、食わなければ死ぬということが、少しずつ分かってきたから。
了
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ご閲読いただきありがとうございます。
ローソクと申します。
エッセイ・自己回顧録を純文学調で綴ります。
毎日、千字程度、夜六時更新です。
twitterもやってます。そちらでは主に詩を書いています。
twitter → https://twitter.com/nri_bir
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