06 道がなくても



 しばらく行くと道が途切れた。

 目の前は行き止まりだ。

 フロアとフロアを繋ぐための橋がなかった。


「おやおや、これは大変ですねスラム君!」

「ぷぎっ!」


 しかし、そこでもスラム達の出番がやってきた。


 スライムが粘性のある体をのばして、向こうの端へと到達。


 とても柔らかな橋が誕生した。


 しかし、このまま渡れば落ちてしまうだろう。


 どうするのかと思っていると、低レベルモンスターであるスケルトンが魔法を使った。


 スラムの体を凍らせて、強度をアップさせたのだ。


 普通のスケルトンは単純な打撃攻撃しかできないが、このスケルトンは練習して魔法が使えるようになったらしい。


 このダンジョンでは、何千年もやる事が無くて暇で暇でしょうがなくなったら、新しい才能に目覚めるモンスターが続出したらしい。


 下級モンスターでも暇すぎると、進化を遂げるらしい。


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