過酷な場所で生き抜く為に

こーぷ

プロローグ

プロローグ

 俺は27歳で現在働いていない無職。

 転職活動中だが、何度も何度も面接に落ちてしまい気が滅入っている為気分転換をする為に現在旅行中だ。

 人の居ない場所で自然を感じたいと思いジャングル体験ツアー中。

 

 そう、つい三時間前までは……


 ガイドと数人のツアー客とジャングルを歩き自然を堪能していたが、周りを色々見ていく内に気づいたらみんな消えて居た。


 「みんな、どこに行ったんだよ……」


 人が多い都会を離れて自然を堪能したいと思ってはいたが、いざ一人だけになると不安になって来る……


 しばらくジャングルの中を彷徨っていると洞窟を見つけたので休憩の為に中に入る事にした。


「暑すぎだろ……」


 暑対策の為にも俺は暗い洞窟の中にどんどん進んで行くと……


 「ん?なんだあれ?」


 洞窟の中を進んでいく内に奥の方から光が見えた。


 「随分と小さい洞窟だな、もう出口か?」


 外に出ると、また暑くなる為、しばらく休憩してから光の方に向かって進む事にした。


 「早くツアー客と合流しないと、こんな場所で一夜を過ごすなんてゴメンだ」


 焦りからか先程よりも早歩きで洞窟の出口に向かって歩き出す。


 ……ん?


 少し変な事に気付いた。出口だと思っていた光だが、どうやら違うらしい。


 「光の先が見えない……なんだこの光は?」


 光に触れてみると、手が光を貫通して、奥に空間がある事が分かる。


 「とりあえず、この光に入ってみるか……?」


 焦りと、不安で早く誰かと合流したい気持ちがあり、躊躇せずに光の先に進む事にした。


 ──そして俺は気を失った……

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