第2話
「・・・ほわぁ、ここスゴいなぁ~きらびやかだぁ」
とひとりの女性が声をあげた。
「お嬢ちゃん、ここのひとじゃないのかい?」と占玉のおばちゃんが女性に声をかけた。
「こんにちは、お姐様、私ここから220キロ離れた町からきた者です。幼馴染みがここにいるので来てみました」
「そうだったのかい、じゃあこいつを持ってきな。この町に滞在中役に立つよ」と占玉のおばちゃんは緋色の紙を女性に渡した。
「ありがとうございます」「ひとつだけ注意しなさい。会った人のことはすぐに忘れなさい。いいね?」「はい、あ、でもこの紙は」「そのときにその紙が必要になるからね、ほらお行き。夕方になるよ!」
半ば強引におばちゃんに押しきられ女性は先を急いだ。
まちなかにはきらびやかな光を纏った人ばかりだ。
朱や黄、桃に碧、そして藍の光だ、玉に金色の光があって綺麗だなぁって思ってたんだ。
そう、おばちゃんがいっていたこともすっかり忘れていたのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます