第6話真意

「なぁ、姉ちゃん。」


「何?」


リビングルームでお互いラフな格好をしていた。


両親は旅行。


「姉ちゃんって貰われっ子なの?」


「はぁ?それはあんたでしょう?」


健は、目の前が真っ白になった。


「事故で、あんただけが助かってうちに貰われて来たのよ。」


健は、あまりのショックに倒れた。


緑が悲鳴を上げたところまでは覚えていた。


その後、救急車で病院に運ばれた。


病院のベッドの上で目を覚ました。


「健!分かる?」


緑が心配そうな顔をしている。


「ここは?」


「病院。いきなり倒れるからビックリした。」


「あぁ‥ごめん。」


「良いのよ。あんな話し聞かされてショック受けない人間いないもん。」


そこで、また健は意識を失った。


「健君!」


水樹が、泣きながら健の名前を呼んでいた。


緑の姿はなかった。

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