第3話緑と水樹

水樹が、教室に入ると緑が抱きしめて来た。


「どうしたの?緑?」


「わたしの癒しの水樹よ。浄化してあげる。」


ん?浄化?


「あの、イヤらしい弟に何かされなかった?」


「健君は、イヤらしくないよ。カッコいいよね。ちょっと天然だけど。」


「カッコいい?どこが?」


最近、こんな会話が続いている。


「緑に似て美形だし、姉想いだと思うよ。」


「姉想い?」


「緑に、彼氏いるのか気にしてたよ。」


緑の心臓が高鳴った。


どうして、健がそんな事、気にするんだろう?

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