誰がために僕は生きる
つむぎ
365日目 AM8:00
今日僕は死ぬ。
原因は病気。
医療の進んだ今の社会でも決して治せない難病だ。
僕はあと何分で死ぬのだろう。60分か、100分か。いや、もしかしたらこの文章を書いているこの瞬間に死ぬかもしれない。わからないけど、僕は間違えなく今日死ぬ。
家族や友達との別れの準備はもうずっとしてきた。今この瞬間に僕が死んだとしても、何も問題がないくらいだろう。
そんな僕が最後の日に何をするかはあの日から決まっていた。
「あなたは誰のために生きているの?」
1年前にこの言葉を僕にぶつけた彼女のことを最後の日に書こうと決めていた。
僕の1年を変えた彼女のことを。
僕が最後に愛した彼女のことを。
僕を残して先に死んでしまった彼女のことを。
そして
僕に「生きるとは何か」を教えてくれた彼女のことを。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます