第227話 用語解説35

大学時代倫理学の教授に「喜劇は他人の悲劇である」と言われたのが今ならわかります。

ツイッターで検索すると、自分の実体験が笑えると言われてますね。

僕も他人がこの状況なら笑っていると思います。



品質管理部なら知っていて当然な単語を解説



・作業標準書は伊達じゃない


 標準作業に向かないものまで作業標準書を要求されることがある。

 ロウ付け時の入熱具合の見方とか、作業標準書をつくっても使い物にならない。

 一つ一つ状況に応じて対応するしかないのだ。

 料理だって肉の焼け具合は、時間を定量化しても同じにはならないだろう。

 焼ける音を聞いてタイミングを見計らうしかないのだ。

 だが、それがないと監査時に指摘を受けてしまう。

 じゃあ、お前のところの作業標準書はどうなんだ?

 大規模リコール出すところまでが標準作業なんか?

 誰が見ても理解できる作業標準書を作れっていうのなら見本を見せてくれ。

 と思った品質管理担当者がいたとかいないとか。

 きっといなかったんだと思います。

 なので、作業標準書は伊達です。

 伊達じゃないならアクシズの落下だって止められるはず。



・奥さんの旦那はネオ◯オンの総帥


 DVD欲しいけど、妻が許してくれなさそう。

 美味しんぼデジタルリマスター版欲しいなー。



・いじわるテスト


 不良品をわざと混入させて、それが検出できるのかをみる等のテスト。

 新人作業者が新人を卒業できるのかを見極める重要なテストである。

 そのほかにも、ルールを理解して遵守できるのかを見たりする。

 代表的なところでは、作業中に観察しているこちらから「ちょっといい?」と話しかけてみて、1サイクル終わるまではこちらに対応しないかをチェックしたりする。

 製造の班長が自信をもって送り込んできた新人を、いじわるテストでダメだしして、再教育にするのは楽しいからやっているわけではありません。

 ルールを守れない作業者が不良をつくるので、その芽を摘んでいるのです。

 勿論建前です。

 貴様の目は節穴かっていいたいので、一生懸命あらを探しています。

 自分が合格させた作業者も不良をつくってくれるので、いじわるテストがどこまで有効なんだろうって思いますが、全く理解していないのとかを食い止められるので、無駄にはなっていないのかな?

 むしろ、班長の観察能力を疑う事例ですけど。

 最近はこちらのいじわるがわかってしまい、事前に作業者に話しかけられても1サイクル終わるまでは反応するなってきちっと指導してくれていますね。

 次はどうやっていじわるしてやろうかな。



・鏃の品質管理


 古代のロマン。

 自分の知る限り、日本でたった一人しか研究者がいない。

 黒曜石の研究者は沢山いますけどね。

 旧石器時代にも品質管理がいて、鏃の検査をしていたのかと思うと胸が痛くなります。

 遺跡から限度見本が出土しないかな。

 なんなら自分で埋めてこようかな(ダメ絶対)。

 彼の研究が実を結んでいるといいですね。

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