第189話 用語解説30

品質管理部なら知っていて当然な単語を解説



・7S


 整理・整頓・清掃・清潔・躾という5Sに作法・安全を加えたもの。

 さ行どころか英語も取り入れたので、今後益々数字が増えそうな予感が。

 スピードや洗浄、スクリプト、サイエンス、スマート、セクシーなんか入りそうですよね。

 もはや何を教育したらいいのか。

 折角絞った内容が、対象を増やすことでぼやけちゃいますよね。

 もう、これ以上増やさなくていいと思います。



・5M1E


 4Mに測定と環境を足した変化点管理。

 測定は他のMで足りると思ってましたが、違うのですか?

 それと環境ですが、いつもと同じ環境ってどうしたらいいのか。

 気温なんて毎日違うし、もっと言えば時間でも変わる。

 湿度も同様だし、気圧なんて言い始めたら、変化点管理だけで一日が終わっちゃう気もします。

 重要な要因なのかも知れないけど、現実を見たら変化点管理は無理だとわかりそうなもの。

 尚、弊社のISO品質マニュアルには4M迄しか載ってませんので、5M1Eに対応するように要求されると厳しい。

 世の中の流れがそうなのかも知れませんが、無理なものは無理。

 ま、そうは言ったところで、体制監査で改善事項になっちゃうんですけどね。



・フロント企業


 暴力団の資金源。

 最先端企業の事ではない。

 市場不具合を出した溶接企業が、経営者が暴力団だったので、対策書を書くのに困った話は涙なしには聞けませんでした。

 詳しくお伝えできないのが残念です。

 仕事では絶対に関り合いになりたくない。

 プライベートでもか。



・トリプルチェック


 ダブルチェックですら役に立たないのに、トリプルチェックなら大丈夫ということを言い出すやつの思考回路が信じられない。

 着荷検査でも見逃したときの「次は四人?」っていう車両メーカーからの冷たい視線が忘れられません。

 俺だって、そんな対策したくねーよ。

 一日に二十台しか生産しないものを着荷検査していたときは、毎日凄く楽しかったです。

 おっと、本音が。

 だって、客先工場近くのホテルに泊まり込みで、着荷時に二十個検査するだけですからね。

 自社から遠い地だったので、帰ることが出来なかったのです。

 こんな仕事が毎日続けばいいのにって思ってましたが、世の中そんなに甘くはないですよね。

 最近ではトリプルチェックの最終は選別業者にお願いしてますので、残念ながら長期の泊まり込みで着荷検査というのは無くなりました。



・墨入れ


 その名のとおり、溝などの窪みに墨を入れる事。

 銘板やプラモデル等でも使われています。

 一度やらせてもらいましたが、自分は不器用なので、墨が溝から飛び出してしまいました。

 二度とやらない。

 印刷でいいじゃん。

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