九話


一度、ナイフでも銃でも持ってみるといい。


人間なら、そこで気が付く。





分かるか?


俺はな、殺す人間をわざわざ調べたりしない。


ただ殺すのに、必要ないだろう。


逆に俺が殺した人間を、全員調べてみろ。


何か殺される理由があるかもな。

俺には、どうでもいい事だがな。



まあ、それはそれで…


必然だろう。




お前の子供を殺した、変態野郎の例え話…


覚えてるか?




俺はお前のガキなど、どうでもいい。


だが、俺は変態野郎であろうが必ず殺す。


お前は歓喜に溺れるだろう。

仇を討てたのだからな。



そしてその時…

お前の中で、殺人者が英雄に変わる。






それが本当の…


天罰だ。



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