第15話 鶴見中継所
「まさか、このメンバーでピクニックに行くことになるとは!?」
アイドルになれる権利の奪回メンバーは、超能力少女の真理亜。魔法少女アリア、いいね少女のエリア、呪い少女オリア、破壊少女サリア、悪夢少女のセリア、鈍感少女コリアの7人だった。
「昨日の敵は今日の友だ。仲良くやろう。」
「お友達が増えることはいいことだ。アハッ!」
〇〇少女たちは第一中継所の鶴見にたどり着いた。
「よく来たな! 〇〇少女ども!」
「何者だ!?」
鶴見中継所では○○少年が待ち構えていた。
「私は○○少年の一人、地球の擬人化、アースだ!」
「地球の擬人化!?」
遂に艦隊や獣の擬人化を超えて、地球が擬人化した。
「そうだ! 凶悪な〇〇少女たちよりも目立つためには特殊能力で後れをとってはいけないんだ!」
「あくまでも戦う気ね!? あなたが地球でも容赦しないんだから!」
男と女が戦うマックロスみたいな話になってきた。
「○○少年と出会って、敵だった○○少女と愛が生まれるなんて、ゴールデンストーリーなんだけど、・・・・・・うちのお友達たちで愛が生まれそうな○○少女がいない。」
自由奔放な○○少女たち。
「誰か、この地球さんと結婚したい人?」
「シーン。」
「じゃあ、お付き合いしたい人は?」
「シーン。」
誰も挙手しない。
「ということで、お引き取り願いますか?」
「こらー!? 失礼だぞ!」
「アハッ!」
○○少年にも笑って誤魔化す。
「愛が芽生えないんなら、倒せばいいんじゃない?」
「そうか! その手があったか! アハッ!」
妙な所で納得する。
「それでは、○○少年アースに総攻撃を始めます!」
「おお!」
そして妙な攻撃的連帯感。
「くらえ! 地球男! これが私の愛と友情と絆のタイキックだ!」
「ウケてみろ! 魔法少女最大の奥義! ベシルラ!」
ベシルラは相手を吹き飛ばして面倒臭いことを終わらせる魔法である。
「いいね! 記念すべき○○少年の第一号に会えるなんて! SNSに登校したらいいねが15万件はいくね! いいね! いいね! アハッ!」
「呪う。」
「どけ! 私の前を塞ぐものは破いて壊してやる! ヘル・ハンド!」
「ようこそ! 悪夢の世界へ! クッククック! 黒い馬! ナイトメア!」
「もしかしたら、私はあなたのことが好きかも!? でも、鈍感すぎて気づくのが遅かった。アハッ!」
フィニッシュ! 〇〇少女7人が攻撃を放つ。
「ギャアアアアアアー!? 覚えてろよ! バイバイアース!」
○○少年は星になって消えていった。
「○○少年!? 実に手ごわい相手だった!?」
額の汗をぬぐう超能力少女だった。そうか一割のメインストーリー以外は笑点の大喜利スタイルで9割は完成することに気づいた。
「さあ! 次の戸塚中継所を目指すわよ!」
「シーン。」
「・・・・・・次の戸塚中継所までピクニックよ!」
「おお!」
〇〇少女たちは遠足が大好きです。
「絶対に取り戻すんだ! アイドルになれる権利!」
超能力少女だけ闘志をもやすのであった。
つづく。
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