episode.『08月07日(金)』



信用とは当人の言動によって相手に築かせるもの


決して、自信と等価値で成り立っているものではない


どれだけ自分を過信しようと


それまでの言動で測られる


それが信用という好感


他人を思いながら自分中心


自分勝手で自分本位の常識


思いやりを履き違えた父親に


私はとうに信用を置いてはいない



      ※



相手を思っているようで


いつも自分が中心


わかった気でいながら


何もわかろうとはしていない


常識を語りながら


自分勝手で自分本位


子が耐えられることを


親は先に根をあげる


子が頑張ろうとすることを


親はやる気を削ぎ落とす


否定的で歩み寄ることがない


そんな家庭に幸せなどあるはずもない



      ※



人と関われば関わるほど


寂しさを実感する


一人でいるときの静寂は


幸福の何者でもない


好きなことをして


邪魔されることもない


何かに縛られて息苦しい


窒息死寸前の世界にいる


自分を偽り


弱い自分を覆い隠し


何もかもを欺き続ける


いつからこんなことをしていたかなんて


もう忘れてしまったよ



      ※



考えたことはあるだろうか


自分がもしも


嫌う誰かだったら


自分がもしも


憧れた誰かだったら


自分がもしも


違う立場だったら


理解しようとしたことはあるだろうか


優しくあろうとする理由を


優しい人ほど共感性がある


それは誰よりも苦しみを知っている


もしもを考えられる人だからということを



      ※



考えが足りなかった


けれど誰かのことを考えなかったわけじゃない


考えた上で動いた結果


失敗しただけなら後悔は薄い


したくないことをして


行きたくはない道を選ぶ


自ら決めたわけではなく


ただただ強いられた道筋


たとえそれが正解だとしても


私は失敗だとしても


後悔の少ない道を選択するよ



      ※



褒めてくれる人がいる


心配してくれる人がいる


応援してくれる人がいる


それ即ち、支えてくれる誰かである


ならば私には、誰がいるというのだろう


支えなんて何もない


ただカカシのように突っ立ている


自分の力だけが頼りでいる


心は擦り減りすぎて風穴が空いている


孤独だけが敷き詰まっている


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