episode.『12月13日(金)』
ドキドキもワクワクも。
何もなく、無感動に過ぎ去る毎日。
孤独という喪失感だけが日々を淡く彩っている。
無駄に年を食っただけの中途半端な存在。
着々と生きた屍への道を歩まされている。
思い通りにならないのが当たり前の現実。
自暴自棄になる私は子供で。
何が楽しくて生きているのだろうね。
※
何でも一人でこなしてきた。
それが当たり前で、頼れる人なんていなかったから。
だから、できないことが現れたとき、焦燥する。
ただそれでも、誰も頼ろうとはしなかった。
できないなら、できるようになるまでだと意地を張って。
大抵のことはできたから。
そうやって、ずっと一人で生きてきたんだ。
※
勘違いしないでください。
当たり前のことを当たり前にこなしているだけなんです。
やろうと思えば誰にだってできることなのに。
やらずして凄いの一言でくくって。
上には上がいるというのに。
無理だなんだと決めつけて、諦めている人。
できそうでやめる人。
立ち止まらないで。
歩みを止めないで。
※
昔は気にしなかったのに。
人に話しかけるのが苦手になってしまった。
恥ずかしいとか、上手く喋れないとかじゃない。
傷つけること、傷つけられることを恐れているんだ。
触らぬ神に祟りなし。
関わることが相手のためとは限らない。
いつしか誰の声も返ってこなくなる。
一人は気楽で、孤独だった。
※
もしも君に会えたなら。
私は泣き崩れてしまうかもしれない。
ずっと言えなかったことがあるんです。
何年経っても、君のことが忘れられませんでした。
もう遅いかもしれないけれど。
私は君のことが大好きでした。
世界中の誰よりも、愛しています。
尚も君を想うことをやめない私は女々しいですね。
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