episode.『12月16日(月)』
好きな人と会話して。
この時間がずっと続けばいいのにって本気で思った。
この瞬間にいたいと思えた。
君は何とも思っていなかったでしょうけど。
こんなにも些細な戯れ合いが幸せだった。
今度はいつ話せるだろう。
今度は何を話そうかな。
そんなことばかり考えては君と話すことを夢見ているんだ。
※
幸せそうな男女を見ると、微笑ましくなる。
けれど裏の自分は、醜く嫉妬している。
羨ましくて仕方がない。
そんな自分が嫌だった。
そう思うのは極自然で、当たり前のことなんだろうけど。
私は外の景色を眺めては、現実から目を背けている。
切なく、空笑いを浮かべて。
私はいつも孤独にいた。
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