episode.『09月07日(金)』



私を優しいと呼ばないでください。


良い人呼ばわりしないでください。


私は醜く、薄汚い。


恨みや憎悪を燃やし、嫉妬深い。


貴方の知らない私がいる。


誰にも見せない顔がある。


誰も私を見ないから。


認めず見つけもしないから。


全てが敵に思えて仕方がない。


報われない人生が歯痒くて仕方がない。



      ※



好きな人には遠慮して。


嫌われてもいい人には、上辺だけ。


嫌われても仕方がない人には、無関心でいられて。


いろんな素を隠し分けるのが自然で。それが当たり前で。


私は誰とも、心を通わせていないのだと思う。


誰にも言えないでいる本音。


私はやはり、独りなのだと実感する。


凄く、寂しいです。



      ※



何を信じればいいのだろう。


誰を頼ればいいのだろう。


どうすればよかったのだろう。


ずっと一人でやってきた。


好きなモノには一筋で。


いろんなモノを犠牲にした。


欲しいモノがあったから。


望む未来を手にするべく。


必死に、試行錯誤して。


夢を夢で終わらせないために。


本当に、報われないな。



      ※



誰のためにと言われた時、正直何も浮かばない。


自分のためでありながら、誰かのためであることを望んでいる。


好きなモノには一途なくせして、それ以外は全て無関心。


善い人であろうとする自分。


傲慢で醜い嫌な自分。


凄く、ハッキリしている。


世界は認めず、誰も見つけず。


私は、独りぼっちだ。



      ※



正論も詭弁も、全て綺麗事だ。


そんな言葉を並べ立てる人とは仲良くできない。


言える時点で、分かり合えない。


こちらに寄り添う資格もない。


否定されているようにしか思えない。


何も知らないのは滑稽だ。


けれど同時に腹立たしい。


その冷淡さが現実だから。


現実が嫌いだ。


私は現実が大嫌いだ。


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