episode.『07月22日(月)』
私は醜い下衆な人。
赤の他人に優しくすれど、その場凌ぎの偽善でしかない。
相手に好感を持たせ、時々素を見せ、丁度良い関係を保つ。
嫌いな人にはとことん嫌って近づかず。
好きな人にはどこまで行っても優しくある。
本当、ハッキリしている。
愛想笑いを浮かべる自分が気持ち悪くて仕方がないよ。
※
人は平気で嘘をつく。
簡単に信じてしまえば、痛い目を見る。
だから相手を観察する。
その人がどういう人間なのか。
知らなければ口を開けない。
関わって何の得があるのか。
こいつが齎す未来は何なのか。
見極めなければならない。
私が築くのは、騙されてもいい大切な相手との交友関係だけなのさ。
※
人に手を差し伸べるくせして、少し機嫌を損ねるだけで怒りを買う。
従わなければ過去を掘り返し、責め立てる。
だから父はあてにはならない。
頼りにすればそれを逆手に未来で愚痴へと変換される。
吐き気がするほど嫌なヤツだ。
親を恨んだこともない人が、心底幸せそうで羨ましいよ。
本当羨ましい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます