episode.『07月22日(月)』



私は醜い下衆な人。


赤の他人に優しくすれど、その場凌ぎの偽善でしかない。


相手に好感を持たせ、時々素を見せ、丁度良い関係を保つ。


嫌いな人にはとことん嫌って近づかず。


好きな人にはどこまで行っても優しくある。


本当、ハッキリしている。


愛想笑いを浮かべる自分が気持ち悪くて仕方がないよ。



      ※



人は平気で嘘をつく。


簡単に信じてしまえば、痛い目を見る。


だから相手を観察する。


その人がどういう人間なのか。


知らなければ口を開けない。


関わって何の得があるのか。


こいつが齎す未来は何なのか。


見極めなければならない。


私が築くのは、騙されてもいい大切な相手との交友関係だけなのさ。



      ※



人に手を差し伸べるくせして、少し機嫌を損ねるだけで怒りを買う。


従わなければ過去を掘り返し、責め立てる。


だから父はあてにはならない。


頼りにすればそれを逆手に未来で愚痴へと変換される。


吐き気がするほど嫌なヤツだ。


親を恨んだこともない人が、心底幸せそうで羨ましいよ。


本当羨ましい。


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