episode.『07月20日(土)』



やっぱり私は、人とは違う。


考え方も、感じ方も、捉え方も。


認められることも、理解されることもない。


誰かが傍に歩み寄っても、どうせ誰もいなくなる。


生粋の独り気質。


私を好きになろうとする物好きなんて稀。


ずっと一緒にいようとする人なんて、もっと稀。


まるで、孤独の主人公みたいだ。



      ※



私は何度も黄昏る。


私は何度も独りになる。


きっとこの世の誰も理解できないだろう。


誰も見つけられやしないだろう。


私という存在を。


君はどこまで知っている?


何をどこまで理解している?


自己完結してはいないか?


ちゃんと寄り添ってあげてるか?


相手のことを想う人は、ちゃんと見ているよ。



      ※



君は心の弱い人を知っているか?


奥底の弱さを見せまいと、振舞っている臆病者を。


孤独を抱え、何もかもが苦痛に思えて仕方がない。


自分のことを誰も何も見てやしない。


いつしか死すら恐れない。


そんな麻痺した感覚。


誰も私を認めやしない。


誰も私を見ようとはしない。


こんな世界が大嫌いだ。



      ※



理解して欲しいんじゃない。


歩み寄って欲しいんじゃない。


ただ知ったような口をきかないでくれ。


私と君では何もかもが違う。


簡単に綺麗事ばかり並べて。


何にも見えていない。


生まれた環境、モノの感じ方。


君はどれだけ優しくあれた?


自信を持って言えるか?


私は誰より醜いよ。


優しくないよ。



      ※



関わるのは、波長が合って、雰囲気が良く思えた人だけ。


でも自分から近づくのは苦手だから、傍から眺めてる。


近寄ってくる人でも、ありがたいけど選り好みする。


見れば直感でわかる。


この人とは上手くいかない。


この人とはしばらく連むだろう。


優しいだけじゃ物足りない。


信頼できないよ。


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