episode.『02月25日(月)/02月26日(火)』
人の通帳を奪い、勝手にレールを敷いていく親。
ぐちぐちぐちぐちと文句ばかり。
自分の知らない間に罵詈雑言の陰口を母にぶつける、最悪の父。
心配とはかけ離れた傲慢さ。
息苦しい。胃痛がする。
もう嫌だ……家族がいない世界に行きたい。
気兼ねなく、自由に生きたい。
一人が一番気楽でいい――。
※
何も知らないと不安になる。
許容が足りない。
自分勝手な物言い。
頼んでもいないのに助言をして、気に食わなければ知らんぷり。
人の気持ちに寄り添うことを知らない。
ありがたみなんて感じられない。
結局は自分の事ばかり。
家にいるだけで迷惑と言うのなら、もう私に居場所なんてどこにもない。
※
よかった。やっぱりもうすぐみたいだ。
全てに終わりを告げる準備は最低限できている。
ならもう、悔いはないよ。
あるとすれば、もう少し幸せな思い出が欲しかった事くらい。
でも、もういい。
追い詰めたモノは何なのかと言えば一言で答えよう。
それは全てだと。
幸せなんてどこにもなかったと――。
※
生きる事はそれだけできっと楽しい事。
じゃあ、生きる事が苦でしかない私には何だ?
頼っていいと言われて頼るのに、見返りがなければ掌返し。
全く、何なのだろう。
自分の事を棚に上げ、助言通りに従えば更なる愚痴をぶつけてくる。
労いの言葉はただの上辺。
怒鳴り声で全てを蹴散らす。
最悪だ。
※
全く持って何なのだろう。
勝手に盛り上がって。勝手に期待して。
従えば怒鳴り、頼らずとも怒鳴る。
見透かしたような意見ばかり並べ、何も理解してはいないし、する気もない。
あんたが言っているのは遠回しの邪魔扱い。
私が死ぬか、奴が死ぬか。
なら、俺がいなくなるだけで全て解決じゃないか――。
※
私がお金を貯めているのは、一人暮らしをするため。
自動車免許を取得するため。
下手な大学より、専門学校に進学するため。
自分の欲しいモノに使うため。
けれどそれは表向き。
私の真の目的は、この世からいなくなるため。
変な禍根を残さないため。
私の死後、死体を自分で処理するためだ――。
※
現状、起きている問題全てを解決できる手っ取り早い方法は全てを捨てる事。
何もかも、無に帰す事。
とりあえず、明日まで生きればいい。
そうやってきた。
でももう、限界だ。
この世に神はいない。救いの手もない。
なら、私が私を助けてやる。楽にしてやる。
早かったな、もうすぐ私の命日だ――。
※
私は弱い。
たかがそれだけの事に何度も振り回されている。
何度もくじけそうになる。
胸が痛くて、息苦しい。
泣き虫な私が、よくここまで涙を流さなかったと思う。
でも今は、無性に誰かに会いたくて、寂しくて、悲しい。
とてつもなく、甘えた事を言っている。
漢なのに、苦しくて涙が出そうだよ。
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