episode.『10月04日(木)/10月06日(土)』
皆からはよく、大人だと言われる。
けれど大人からしてみればまだ子供で、そういう部分が実際に残っているのも確か。
特定の相手とだけ口をきき、近寄られすぎると離れてしまう。
私はまるで猫のようだと、自分が猫扱いされる日が来るとは思いもしなかったよ。
猫に自分を重ねる私は、何なのだろう――。
※
偽物の関係なんていらない。
上辺だけの関係を築き続けた私。今更の行動。
少しずつでいい。少しずつでいいから、前へ進もう。
取り繕った笑顔なんてもううんざりだ。
一部の皆とだけ、絡んでくれる人とだけ口を聞けばいい。
本当の自分を理解してくれる人だけで十分だ。
そんな人、いやしないけど――。
※
私には、ある特定の人物を引き付ける魅力があるらしい。
類は友を呼ぶとは、まさにこのこと。
けれど私は、そんなことを望んだ覚えはないよ。
だって皆、理解してはくれないんだもの。
あったって、仕方がない。
興味を持たれなくていい。嫌われてもいい。
そんな偽物があったって、悲しいだけだもの。
※
誰にも理解してもらえない苦しみを、否定され続ける悲しみを、孤独な心の痛みを、私は知っている。
本当の意味で、相手を理解することは不可能だけど、寄り添って支えて上げる事ならできる。
「大丈夫だよ」なんて、無責任な言葉は吐けない。
ただ私は、あなたは一人ではないことに気づいてほしい――。
※
不平不満、愚痴を言う事、誰かを悪く言う事が、良心を傷つける。
流れやノリで言ってしまった時、本当に後悔する。
だから心に蓋をして閉じ込める。
吐いてしまえば、皆を嫌な気持ちにさせてしまう。
それが只々嫌だった。
抱え込んで生きるのは、凄く息苦しい。
私はただの、大馬鹿者だ――。
※
私は死に恐れを抱けない。
それほどまでに、心が死んでいる。
自分から死のうとは思わない。
けれど死がくれば、平然と受け入れてしまうだろう。
叶わない夢ばかりで、未練なんて何もない。
無駄な期待を抱いて、裏切られる人生。
何にも手が届かない。
息苦しくて仕方がない。
ほんと、嫌になる――。
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