ギルド

やっぱり時間はあっという間に過ぎる。

もう試験が明日に迫っている。

まぁ、焦らないけど。

この6ヶ月はずっと魔法の練習をしていた。

そうそう、冒険者っていう物があってそこに仮登録したから、魔法の練習で魔物を狩ったついでに特定の部位を持って行くとお金と交換してくれる。一石二鳥だね。仮ってついてる理由は単純で、16にまだなっていないから。仮登録だと依頼は受けれないが、素材の買取はしてくれるので、別に気にならない。

あとチンピラみたいなのもいなくってギルドは綺麗だった。酒飲んで酔ってる人はいたけど。

「お母様、ギルドで昨日までの素材を売ってきます。」

今日の午後には王都に向けて出発しないと明日にはつけないらしい。

王都に半日って近いのか遠いのかわかんないや。

とりあえずギルド行って、売って、帰って、王都に出発って感じか。

まだだいぶ時間はあるが早く行こう。

「いってきまーす」


この時間はたいてい人がいない。いても1、2人だろう。冒険者の朝は早い。今日も例外では無いようだ。受付の2人が暇そうにしてる。

窓口は5つあるが、依頼受注のところに1人、素材換金のところに1人だ。

「すみません、素材の買取をお願いしたいんですが。」

「あ、はいっ!って君Eランクかな?」

ギルドのランクは上から順にSS、S、AA、A、B、C、Dだ。そして仮登録が全員Eランク。

「そうです。買取お願いします。」

「何も持ってないけど?あ、マジックポーチか。じゃあ奥の部屋のテーブルに…

「いつも入りきらないんです」…えっ?そんなにあるの?」

このやり取りも違う人と5回ぐらいやったので話を中断するタイミングも決めた。

あとマジックポーチじゃなくてマジックバックなんだ。同じような機能だけど、内容量が違う。バックの方が性能が良く、お母様から貰ったこれは荷馬車3台分くらいらしい。曰く、

「これ作ったのが私の深い知り合いなの。だからタダで貰っちゃった(ニッコリ)」

らしい。どんな人なんだろうその知り合い。

「じゃ、じゃあ奥の倉庫まで来てもらえるかな?」

若干顔が引きつってるぞ、そんなんで受付できるのか?


倉庫に来た。

「ここに出してね。」

言われたので全部出した。15、16日分くらいかな?

あ、腐ってるとか無いからね。なんと、このバックには時間停止もかかってる。

神ってる!

あれ、また顔が引きつってるよー

「殺したてのように見えるんだけど、どうなってるの?」

「一応殺してすぐ入れてるので鮮度抜群です。」

「あ、そうなのね。(どんな魔道具よそれ!?屋敷買えるんじゃない!?)」

あくまで冷静に振舞ってはいるが、だいぶ驚いてんな。

あ、魔力の流れで大体わかるんだ。ごめんね。

「じゃあ鑑定結果ね。えっと…金貨67枚と銀貨2枚と銅貨71枚ね。って何この数!?この子に渡していいものなのかな?」

なんか失礼なんだが。他の人は何も言わずに呆れた顔で渡すだけだったのに。

どっちもどっちかw


てことがあったが、帰宅します。

もうすぐご飯の時間かな。食べたら行くのか。

「楽しみだな〜、王都。」





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