学校行きたい

「レン、学校行かない?」

朝起きて、母親に会ったらそう言われた。なんでも13から16の4年間学校に行けるらしい。

そもそもこっちの世界の学校は有能な者たちを集わせて、実力を伸ばさせるものらしい。そのため入れるのはごく一部の能力の高い者だけだ。

前の世界の学校は…どんなんだったっけ?思い出せない。もうちょっと入る年齢が低かったような気がする。

前世の学校の記憶があやふやだった。その他のテレビやゲーム、あと国の名前も忘れつつある。あ、煩悩は健在です!

お話を戻すが、学校には行ってみたいと思う。周りがどんなステータスなのか見てみたい、面白そうだし。入れるかは知らないが。

「行きたいと思うのですが、入れるでしょうか?」

「レンなら大丈夫よ。だってレンは天才だもの。で、入学のための試験はなんだったかしら…」

そこが一番きになるところだが、

「座学と技能です。」

アリシアか、びっくりした。

僕の先生になってからは屋敷うちに居候している。朝でもいるわけだ。もちろん一つ屋根の下で共に過ごしている。あ、襲ってなんかいませんよ。誓います。

「アリシアなんで知ってるの?」

「むぅ〜、覚えてください。私はその学校の生徒なのです!」

あ、そうなのか。言ってたっけ?

「座学は簡単な魔法計算と国の歴史、技能は魔法と武術です。」


うん、いけるな。武術は剣道やってただけだけれども。

国の歴史は教えてもらおう。

「じゃあアリシア先生、国の歴史教えてください。」

「わかったのです。ご飯食べてからです。」


そして講義。

「知ってるとおもいますが、この国はフィスカと言うのです。国王はヴェルグラント・フォン・フィスカです。この国の歴史は遥か2000年まで遡って…(中略)…となって、今に至るのです。」


おい、難しすぎて聞いてないぞ。

ま、いいか。最悪技能のとこで本気出せば。

国王の名前だけでも書ければ不敬にはならないさ。きっと。


よし、試験はあと6ヶ月ある。それまで魔力増やそう。あって損はないから。無いと損だから。

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