襞
浅葱いろ
びらびら
水音が鳴る。流し台に向かい、食器を洗っている妻の背中を見た。半ば呆然と。
「癌?」
「そう、子宮癌」
幸恵はあっさりと言った。
「死ぬのか?」
「いやね、早い段階で見つかったから、手術すれば大丈夫だってお医者さまも言ってたわ。不幸中の幸いね」
蛇口が締められる。水音が止む。布巾で手を拭いながら、幸恵が振り返った。流しに腰を預けて「入院してる間、
彩夏とは、伸一と幸恵の一人娘だ。今年、中学一年生になった。思春期を迎え、難しい年頃である。夏の日に産声を上げたので、夏の字を入れて名を付けた。
既に就寝しているだろう、彩夏の自室がある二階に意識を向ける。時計の短針は、夜の十一時を回っていた。最後に顔を合わせたのはいつだったか――中学に上がり、バスケットボールの部活動を始めた彩夏の朝は早い。朝練がある。対して、伸一の帰りは遅かった。帰宅が午前様になることも多々ある。朝晩と時間が合わず、父と娘の時間は無きに等しい。伸一の記憶にある彩夏の姿は、今だにランドセルを背負っていた。
そうか、子宮癌か……突然の告白に、味のしなくなっていた遅い夕食。カレーの味が蘇ってくる。幸恵は決まったブランドのカレールウを使う。伸一が幼い頃に慣れ親しんだ母親の味とは違った。だが、今やこのバーモンドカレーの味の方が、舌が慣れている。
二十五の歳に一つ下の幸恵と結婚して、二十年。伸一は四十五になった。実家の母よりも長く、この妻と連れ添っている。
黙々と咀嚼し、カレーを嚥下した。義務感に苛まれたように、渋々と胃が消化活動を開始する。まるで、泥のようだった。
*
長い抗いの末に無駄な抵抗を止めて、伸一は目を開けた。暗がりに慣れきった両目が、難無く天井を捉える。瞼の裏側よりも明るかった。部屋に明かりは付いていないが、外灯の光がカーテン越しに入り込んでくるのだ。
目覚まし時計を確認すると、朝と呼べる時間になってしまっている。まだ空は明るんでいない。けれど払暁は近いだろう。結局の所、一睡も出来なかった。
溜め息を吐くと、シングルベッドから起き上がる。部屋には伸一が寝そべっていたベッドの他に、布団は無かった。
夫婦別寝となって、かれこれ十三年になる。彩夏が生まれた折、夜泣きの辛さから寝所を別にすることになったのだが、それからは一度の引越しを経てからも、ずっとそのままだ。
麦茶でも飲もうと階下に降りると、台所から居間を越した掃き出し窓の向こうに、幸恵の姿を見つけた。庭に立ち尽くしている。そこで、空が朝ぼらけになっていることに気付いた。ほんのりと色付いた青が、黒を追い出していく。東雲の朝日を受けているからこそ、幸恵の姿を見つけることが出来たのだ。
こんな朝早くに、何をしているのだろう。そう疑問を抱いてから、きっと幸恵も一睡も出来なかったのだろうと思った。
昨夜、癌を患っていることを打ち明けられた時、幸恵は顔色を変えることもなく、淡々とした様子だった。だが、不安がないわけではないのだ。手術は腹を切ると言う。体にメスを入れて、臓器の一部を切り取る。そうして悪くなった細胞を取り除いたところで、癌は再発の危険性がある。今後一生、幸恵は不安を抱えて生きていくのである。
空になったコップを音を立てないように流しへと置くと、伸一は寝室に戻った。その間も、幸恵が微動だにすることはなかった。
*
白魚のような指が、少し弛んできた剥き出しの伸一の胸を、ゆったりとなぞっていく。扇情的な動きだった。
「何考えてるの?」
澄んだ声だ。鼓膜に心地良い余韻を残す。
目を向けると、悪戯に微笑んだ顔が見える。
「妻がね」
「不倫相手と居るのに奥さんのこと? 伸一さんって、そんなに無神経だったっけ?」
伸一は苦笑した。
理花との関係は、かれこれ五年前から続いている。伸一が勤める会社に、新卒採用で理花が入社してきたのだ。初めの二年はただの上司と部下だった。だが、ある年の忘年会を機に、伸一と理花は人には言えない関係になった。
理花は二十五歳と若い。伸一が幸恵と結婚した歳だ。そんな若い子が、中年の男を相手にしてくれるなんて随分と酔狂である。物好きだと思うが「伸一さんは優しく仕事を教えてくれて、包容力もあって、ずっといいなと思ってたんです」と若く可愛い女の子に言われて、揺らがない男は居ない。予期しないご褒美を贈られた気分であり、束の間の天国だった。
拗ねたように口をすぼめた理花が、本気で怒っているわけではないことを知っていた。
会社を辞め、新しい地で働いている理花は、元上司の伸一に依存はしていないのだ。ただ、惰性のような関係を楽しんでいる。
「奥さんのこと、好き?」
意地悪に目を輝かせて、理花が恥じらいもなく上体を起こす。さらさらと肌の上をシーツが滑り落ちていく。ベッドの上に座った裸体を、伸一はまじまじと見た。
ハリのある滑らかな肌。きちんと手入れがされ整えられた髪の毛。水仕事を知らない綺麗な手。興味と好奇心の隠しきれない子供じみた瞳。しかしながら、女性としての魅力が溢れる乳房と、くびれ、尻、足。憎まれ口を叩く可愛らしい口と、言葉。
理花を形作るそのどれもが、幸恵とはまるで違うものだった。
幸恵の黒髪は艶がない。手指にはアカギレとササクレが立つ。皺の目立つようになってきた目尻と、増えたほおのシミ。カサついた唇。
長いこと幸恵の体は見てもいなかった。だが、いつも着ているダボついたジーンズの下は、容易に想像をすることが出来る。元々、幸恵は洒落込む人間ではなかった。地味な縁の下の力持ちタイプで、家庭的なところに惹かれて結婚を決めたのだ。
それが、どう間違えて、こうなってしまったのだろう。家庭に入ったからだろうか。子どもが出来たからだろうか。幸恵には、色気を一切感じることが出来ない。
「難しいなあ」
「なにそれ? てっきり奥さんに罪悪感でも感じてるのかと思った。って、今更だよね。で、何考えてたの?」
「妻が癌になってね」
理花の目が点になる。簡単な伸一の言葉を理解すると、すぐに目元に笑みを浮かべた。
「側に居なくていいの?」
伸一は現を突かれた。
*
玄関を開けると、丁度家を出るところだったらしい彩夏と鉢会った。朝帰りの伸一の姿を見て、一瞬目を大きくした後に、すぐに視線を逸らされる。
滲む敬遠の空気に、伸一は狼狽えた。こんな顔をする娘だったか。伸一の記憶の中、赤いランドセルを背負った彩夏は「お父さん」と笑顔を向けてくれた。しかしながら、こうして避けられる理由には思い当たる節が伸一にはありすぎた。暫く会っていない彩夏は背が伸び、髪も伸び、幼さが残る顔も大人っぽさを帯びている。触れ合いのない父は、娘にとってどのような立ち位置なのだろう。たまに顔を合わせる隣人よりも、遠い。そして何より、知られてはいないが伸一は、若い女と不倫をしている。
後ろめたさから、笑みを引き出すのが遅くなってしまった。
「土曜なのに朝練か」
素っ気なく、彩夏は頷いた。
「母さんは?」
薄汚れたスニーカーを履く彩夏の背後に、居間の様子を窺う。物音はしなく、人の気配もなかった。
「……具合悪いみたいで寝てる」
彩夏の声は、こんなにも低かっただろうか。思わず、伸一は三和土の上で立ち竦んだ。
傍らに置いていた大きなスポーツバッグを肩に下げると、彩夏は無言で隣を擦り抜けていく。
ああ、そうだ、誰からか聞いたのだったか、何かで読んだのだったか、忘れてしまったが、子どもに父親が嫌われる一番の原因は、母親を大事にしないこと、らしい。
遠ざかっていく背中に、伸一は小さな声で「いってらっしゃい」と声を掛けた。
重たい足取りで居間に続く扉を開けると、普段と様相が変わっていた。ぼんやりと部屋の中を見渡す。
ダイニングテーブルの上に、彩夏が朝食で使ったのだろう皿とコップが残っている。流しの中には昨日の食器が溜まっていて、居間の床には畳みかけの洗濯物が散乱していた。荒れている。
冷蔵庫を開けてみると、麦茶のポットもほぼ空だった。仕方なくコップに水道水を注いで、椅子に腰を掛ける。重たい鞄を置き、ネクタイを緩めた。早朝の明かりにぼやける部屋を眺めながら、一口、水を飲む。
幸恵が居なくなったら、どうなってしまうのだろう。
今まで漠然としていた動揺と不安が、一気に現実味を帯びてきた。そして、気が付く。
伸一の生活は、幸恵が居るからこそ成り立っているのだ。幸恵は刺激こそはくれないものの、生活そのものだった。その歯車が欠けたら、伸一は生きてはいけない。
一人暮らしの経験がある伸一は、家事の大変さや億劫さを知らないわけではない。とは言っても、適当に日々の炊事や家事を済ませられる独り身とは違って、家族を支えなくてはいけない主婦は、また別なのだろう。知っているようで、分かりきれない苦労があるはずだ。だが、伸一は、今まで幸恵の手伝いなどしたことがなかった。仕事をしているという、大義名分があったからだ。
幸恵が居なくなったら……彩夏と二人残されたら、どうなってしまうのだろう。伸一は頭を抱えた。
*
「珍しいね、平日に会いたいなんて」
伸一の急な呼び出しにも、理花は嫌な顔一つせずに笑っていた。
ダイニングバーで引っ掛ける食事と酒もそこそこに、ホテルへと雪崩れ込む。普段よりも寡黙で性急な態度の伸一に、何かを察しているのか、理花は何も言わなかった。
柔らかな白い肌に酔い痴れる。全身をくまなく撫で回して刻みつけるように堪能し、二つの女性特有の膨らみに辿り着くと、伸一は無遠慮に顔を沈めた。可笑しな話だ。そうして温もりと鼓動を感じていると、大分歳の離れた若い女の胸だと言うのに、懐かしくも安心に満ちた気分に陥る。優しく頭を撫でられると、更にその感情には拍車がかかった。
「泣いてるの?」
頭上で、理花が微笑む気配がする。
「これが最後のセックスになるかと思うと、なんだか泣けてきてね」
「伸一さん、まだ若いじゃない」
「俺はもうジジイだよ」
彩夏を身篭ったことが分かってから、幸恵は伸一に触れられるのを避けるようになった。
体内に子どもが居るのだから、体を気遣っての仕方のない反応だったのだろう。女性は妊娠をすると、ホルモンのバランスの関係で、そういう気分にならなくなるとも聞く。今も、現在も、あの時やんわりと振り解かれた腕は仕方がなかったことなのだと、納得し、感じてしまった失望を、上手く昇華が出来ていると思う。
だけど、そのたった一回の拒絶から、夫婦の触れ合いは皆無になった。
子どもを産んでからが本番で、子育ては忙しくなるばかりだった。弛んだ腹と腫れた乳で授乳をする姿を見て、夜泣きから寝室が別となり、母親になっていく幸恵を間近にして、伸一も幸恵に対し、女を見い出すことが出来なくなってしまったのだ。
幸恵から求められることも、ついぞなかった。
男として、このまま終わってしまうのだろうか? 家族という腕の中で、言いようのない焦燥を感じる。
幸恵は、焦りを感じることはないのだろうか? 常々伸一は不思議だった。同時に、確信を得ている。多分、恐らく、伸一と幸恵が交わることは、これからもない。
長い時を経て擦れ合い、擦れ違い、生まれてしまった歪みは、どうしようもない可塑性を孕んでいる。
そう言った意味で、理花は伸一に男と女を認識させてくれる、女神のような存在だった。
「今日で、さよならってわけね」
伸一の「最後のセックス」という言葉から悟った理花が、感慨もなく呟く。
情けなくも泣きながら、伸一は理花の胸の中で頷いた。
女神との別れは辛い。男四十五は、まだまだ性欲が消え去らない歳だ。朝勃ちこそはしないものの、良い女を見れば、性を感じる雰囲気を悟れば、情欲を掻き立たされる。下半身は反応をした。本能で、どうしようもないことなのだ。
だが伸一は、今夜で理花と別れることを決意していた。こんな酔狂で慈愛に満ちた女神と、再び出会えることはないだろう。理花との別れで二度と生身の女を抱くことがなくなるとしても、それでも、伸一にとって大事なものは別にあった。
歪な隙間や傷跡の全てを飲み込んで、受け入れていく道を選んだ。そこに築けるのは、形の崩れた積み木の城だろうとも。
「初めて大きなミスをして怒られた時、泣いてる私に、伸一さん、なんて言ったか覚えてる?」
「さあ……なんだったかな」
「こんなに迷惑かけて死んじゃいたいって言ったら、お馬鹿さんだなって。まるで子どもをあやすみたいに。あれから私、伸一さんのこといいなって思ったんだよね」
「……馬鹿は俺のほうだ」
「うん、そうね、こんなことで泣いちゃうなんて、お馬鹿さん」
*
その日の帰宅は、久し振りに早かった。
ダイニングテーブルで彩夏が夕食をとっている。いつかと同じ、カレーライスの盛られた皿が置かれていた。料理の中でもカレーは手軽だ。
「母さんは?」
台所にも、居間にも、幸恵の姿はなかった。カレーを食しながら、彩夏はスマートフォンを片手で弄っている。行儀が悪いと思いながらも、伸一は注意をする勇気を持てない。
幸恵は休んでいるのだろうか。居間に山積みとなっていた洗濯物は片付けられて、流しの中も綺麗になっていた。無理をしたのではないか、俄か心配になり、自室で横になっているだろう幸恵を思う。
「……父さん、これからは早く帰ってくるようにするから」
スマートフォンの画面を忙しなく滑っていた親指を止まり、カレーを運んでいた腕も静止する。彩夏は戸惑っているようだった。
「母さんが病気だってことは聞いただろ?」
小さく頷かれる。
「命の危険はないようだが、入院している間は父さんと彩夏だけになる。退院してからも大変だろうし、二人で母さんを支えよう」
そろそろと顔を上げると、彩夏は疑いのこもった目を向けてきた。気圧されないように、伸一は人知れずに足を踏ん張る。若い女の子からの軽蔑の目は、特有の凄みがあった。それは実の娘からでも同様らしい。いや、実の娘だからこそ凄みを増す。
「……今更」
吐き捨てるように、彩夏が零す。傷付かないわけではないが、すぐに受け入れてもらえるとは伸一も思っていなく、想定の範囲内であった。自分自身でも虫がいいとも思っていた。長い間、幸恵を、彩夏を、家族を蔑ろにして裏切っておいて、失う危機を感じたら途端に擦り寄るだなんて、虫がいいと言わずに何と言う。それでも伸一は決めたのだ。形ばかりではなく、家族の在り方をきちんと見つめようと。
「そうだよな、父さんもそう思う。でも、今は協力しなきゃいけない時だろ」
冷蔵庫を開けると、麦茶のポットは空っぽだった。
*
朝方、目が覚めてしまうと、伸一は階下に向かった。
冷蔵庫を開けて、麦茶のポットを取り出す。麦茶のパック一つを見つけるのも手間取ったが、自分で作り置きしておいたものだ。
コップに注いで一口飲み干すと、庭に誰かが立っていることに気付いた。幸恵だ。台所から覗く庭は遠く、幸恵の背中は嫌に小さくて頼りなく見える。今にも朝まだきの中に消えていってしまいそうだった。こうして毎朝、幸恵は庭に出ているのだろうか。
ダイニングテーブルにコップを置くと、掃き出し窓に近付く。当然、施錠はされていなかった。窓を開ける音が、早朝の静けさの中で大きく響く。難無く幸恵の元まで届いただろう。だが、庭に下りる音を立てても、幸恵が振り返ることはなかった。
凛と背筋を伸ばし、地面に根を生やしたように直立している。伸一は慎重に歩み寄った。乱暴に扱ってしまうと、そのままがらがらと崩れてしまいそうな危うさが、幸恵の背中にはあったのだ。
『側に居なくていいの?』
理花の言葉が蘇る。悪意のない声音は、至極当然の疑問のように口に出された。理花に言われるまで、伸一には〝側に居る〟という選択肢さえも存在していなかった。癌であると告げられた時も、今までも、幸恵が自分を必要としている気配がなかったからだ。だが、一般的には側に着いていてあげるものなのだろう。そうすべきだとも思った。
淡々と、なんでもないことのように、幸恵は「癌になったの」と言ったけれど。
小さく感じる背中を見やると、精一杯の強がりだったのだろうと伸一は感じた。
「母さん」
静かに声をかける。
「私、母さんじゃないわ」
伸一は息を飲んだ。
「あなたの母さんになった覚えはないの」
幸恵は振り返らない。
「……すまん、幸恵」
確かめるように名前を口にすると、伸一を違和感が襲った。
〝うちの妻が〟
〝お前〟
〝母さん〟
幸恵を呼ぶ時はいつもそんな呼称ばかりで、名前を声に出したのは随分と久し振りのように思えた。否、間違いではなく、本当に十何年ぶりのことだ。
口から滑り落ちた違和感が、新鮮さを帯び、白々しさも脳に与えてくる。深く呼吸を繰り返して落ち着きを取り戻すと、伸一はもう一度「幸恵」と名前を呼んだ。
「何、伸一さん」
伸一さんと呼ばれたのも、いつぶりだろう。伸一はいつしか〝あなた〟になっていた。
互いに互いのことを、きちんと見られていない。
「こんなところで何をしてるんだ」
寒いだろ、体を大事にしなきゃいけない――頭に浮かんでいた言葉たちが、幸恵の横顔を覗き込んだことで霧散する。
幸恵は真っ直ぐに東の空を見上げていた。視線を辿る。朝焼けに滲む空が広がっている。白、水色、青、紫、赤、黒。幸恵も、この暁の空のように、夜明けを待っているのだろうか。病気の不安からの夜明け? 閉塞した日常からの夜明け? 何が終わり、始まることを待っているのか。
「……中に入ろう」
触れてもいいものなのか、迷った。存分に躊躇ってから、幸恵の肩に手をかける。記憶にあるものよりも大分細い肩の感触に、呆気にとられて、次に愕然とした。知らないことが、伸一にはたくさんにあった。
「もう少し、見ていたいの」
蚊の鳴くような声で、幸恵が言う。
こわごわと肩から手を離す。されど、隣に寄り添って、伸一も空を見上げた。
「俺も一緒に、居るよ」
伸一の声を聞いた幸恵の横顔に、一筋の涙が流れていった。
襞 浅葱いろ @_tsviet
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