自殺願望少女①

「知らない天井だ...」

僕こと木造きづくり やしろはそう言った。

やった、言いたいセリフ人生ベスト8には入るセリフを言ってやったぜと心が小躍りをしていたが、ズキズキと頭と腕が痛む、いやこれ骨が折れてるかもしれないと感じたががまあ関節は曲がるし大丈夫だろうと思っていた、その時

「何が、知らない天井だ、よ。あなた最近保健室きたじゃないの、頭ぶつけて本当に頭がおかしくなっちゃったのかしら?」

と、保健室の先生が言った。


「いやだなあ、やめてくださいよ。僕は至って健常です!健康です!おかしいのは生徒を頭がおかしいと思った先生だと思います!」

「うーん、生徒に頭がおかしいって言われるなんて、教師人生13年の中でも初めてよ。誇っていいわ、後で生徒指導の先生に報告しておくけど」


ぼくはめのまえがまっくらになった!

「それより、僕の上に落ちて来たゆるふわ系の女の子(白)はどうなったんですか?」

「気持ち悪いわね君は...しかも、その女子は君と一緒のクラスの葦無あしなしちゃんでしょうクラスの人間くらい覚えておいたらどうかしら?」

保健室の先生がため息を吐きながら言った。

え?そんな人いたっけ?いや、クラスに32人以上もいるんだぞ無理に決まっているだろう!僕にそんなに友達がいると思うのか!?馬鹿にしている、絶対に許さん末代までカニアレルギーにしてやる、おっとそんな深読みしているのは隠キャみたいだぞ、落ち着けやしろ円周率を唱えよう。

「3.14159265359...ふぅ...」

「とことん気持ち悪いわね、君」

と下らないやりとりをしていると。


「うぅん.......」

犬が寝ぼけたようなそんな可愛らしい声が聞こえた。





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