さいごに

 タロは、糖尿病の合併症とかではなく、老衰で命を終えました。

 それは私たち家族にとって、少しでも、しかしとても大きな慰めでありました。


 タロを送った翌日、インスリンや注射器などの治療用品を、先生にお返ししました。

 これで、タロの糖尿病のお話はお終いです。


 最後に、タロと一緒に拾われたお姉さん猫(真偽のほどはともかく、母と友人の間ではそのようになっているようです)は、まだまだ元気です。

 新しい猫がやってきても、女王として堂々と過ごしているようです。

 我が家の弟猫、コタローも、十歳を過ぎましたが、やはり元気です。

 相変わらずのでダミ声で甘えてきますし、自分一頭だけでボスにでもなったかのように、食事の際にはすぐに食いつかず、焦らしたり余裕を見せております。


 タロは、きっとご先祖様に可愛がられていると思います。


 このお話が、誰かのお役に立てれば、それが何よりです。


 さいごまで読んでいただき、ありがとうございました。

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ネコが糖尿病になった話 八乃前 陣 @lacoon

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