ネコが糖尿病になった話

八乃前 陣

はじめに タロという名のネコ

 タロが我が家に来たのは、もう十四年前の事になります。

 まだ目も開いていない子猫の時に、母の友達が姉弟の子猫として一緒に拾って、弟猫がタロでした。

 去年の八月に天寿を全うしましたので、十三年、生きた猫でした。

 最後の三年は糖尿病を患い、私は母とで、タロの糖尿病との闘いでした。

 先にお伝えしておきたいお話ですが、寿命といいますか、最後は糖尿病ではなく老衰でした。

 食欲が落ちて食べなくなり、水も飲まなくなり、延命の為の、お医者さんによる水分補給を終わらせて、一週間ほど過ぎたある朝、晴れた日に天国へと旅立ちました。

 我が家ではそれまで、犬や小鳥や、何匹か猫を飼って見送ってきたのですが、糖尿病になったのは初めてで、知った時は私たちも驚きました。


 猫も糖尿病になるんだな–。


 母の友人や私の知人に話しても、みんな驚くので、こういう知識を求めている方も多いかもしれないと思い、書かせていただきました。

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