プロローグその②☆ブランシュとグレイス
「ねえグレイス。ブラのホックを外してくれないかしら」
「あらブランシュ姉さま。また胸が大きくなったの?」
「どうかしら。どこか引っかかっってしまって、外れにくくなっちゃったのよ」
「はい。取れましたわお姉さま。このブラ……サイズが合っていないのかな?」
「そうかも。少しダイエットしなくちゃいけないのかな」
「というか、やっぱり胸のサイズの問題じゃないかしら。私も最近急成長しちゃったみたいで制服も窮屈なんです」
「そうね。このタイトな制服は許容範囲が狭いのよ。少しきついけど、ブラ付け直してくれるかしら」
「分かりました。お姉さま」
マンションの一室で衣類を直している少女が二名。
銀色の髪に胸元が豊かな豊満な体形をしており瓜二つと言ってよい容姿をしている。
しかし、グレイスと呼ばれた少女の頭には狐の耳がぴょこんと突き出ているし、またそのお尻にはふさふさとした尻尾が飛び出ている。
その時、ブランシュの携帯端末が鳴る。
「あら。フェイスからメールが入ったわ。例のアジトらしき場所を発見した……ですって」
「腕が鳴りますわ」
「程々にしないと室長に叱られますよ」
「姉さまもね」
笑顔で見つめあう二人。
ブランシュは紺色のスーツを身に着け、グレイスと共に部屋を出て地下の駐車場へと向かった。
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