第13話
「店長だし、いい加減店出なきゃね」
康昭くんはあの日の朝と同じく、愛車のCB1300で仕事に出かけて行った。昌司さんが死んで五日目だ。
私も、休んでいたアルバイトのシフトを入れてもらった。駅ビル四階の楽器店。店長は気を遣って簡単な仕事でいいと言ってくれたけど、迷惑をかけたのもあるし、以前と同じようにさせてもらった。むしろ忙しい方がいい。何も考えずに済む。
「病院でも異状なしって言われたんですけど、でも亡くなった人たち全員原因不明でしょう? じゃあ『異状なし』って当てになるのって、怖くて怖くて……」
修理依頼で持ち込まれた子供用バイオリンの弦を張り替える間、カウンターで終わるのを待つ女性客が店長に話しかけるのが聞こえた。実際に深刻なトーンで、普段は相槌を打つことの多い店長もかえって何も言えずにいる。
女は妊娠していた。腹部の大きさを見ると七ヶ月くらいか。話題にしているのはもちろん、例の怪死事件。
「この子、無事に生まれてくれるんですかね」
聞きたくない会話ほど何故かよく聞こえる、それとも聞いて嫌な気持ちになりたいのか。中学時代、母親の日記をわざわざ読み返してはイライラする習慣があった。
ここ数日の騒動で当然、妊婦やその家族の間には強い不安が広がっている。
今のところ首都圏でしか犠牲者が出ていないことから疎開する妊婦が相次いでいるらしい。妊婦だけが発症するから自分がそうなる前に中絶したいと産婦人科に駆け込んだケースも都内だけで数十件……検査を受けるというのは大人しい方の反応だろう。
女には何も憑いていなかった。ごく普通の妊娠だ。もちろん、だからって無事に生まれるとも無事に育つとも限らない。
胸の内がささくれ立つのを感じて、手元に狂いがないか注意する。
高校の頃、音楽の教師から「演奏が気分次第で雑になりすぎる」と言われていた。実際その悪癖は直らず私はピアノで食べていくのを諦めたけど、今、このバイオリンの持ち主はあの女じゃない。
持ち主、母親の隣に腰掛けた五歳くらいの男の子がぴったり揃えた膝に両手をついたままこちらを見つめている。その子と一度目が合って、私はまたバイオリンに向き合う。
新しい弦を張って、位置がずれているというあご当ても調整して……。
直ったバイオリンを持ってみて、、その子はうれしそうに私にお礼を言う。店長が「しっかりしててえらいわねえ」と褒めると、母親は「もうすぐお兄ちゃんだもんね」と言った。
「お母さんにいつも弾いてあげてんの。たいきょーにいいの。知ってる?」
バイオリンをケースに仕舞い、脇に下げる姿もどこか誇らしげだ。弟か妹の誕生を心待ちにしているようだ。純粋な期待に満ち、母親の口にするような不安や恐れは見られない。
施設に来るような子には見ないタイプだ。いわゆる「育ちがいい」子。
別に悪いわけじゃない、はずだ。
かつての私の家族よりはるかに健全で、母親も子供にとって今のところは「いい親」なんだろう。
こういう「まっとうな」親子が、時に最悪な親以上に私は苦手だった。
小学校六年の夏に、父親と再会した。
池袋駅前でばったりと出会ったあの男は、後ろに幼稚園くらいの女の子を連れていた。父親に、そして私に似ていた。
「娘」の前であの男は目に見えて狼狽し、私が何も言わないのに言い訳を並べ立てた。
「今、里親だっけ……どう? 上手くやれてる?」
「お父さん、養育費はちゃんと払ってたからな」
「お母さんに死ん……ああなって欲しくてあんなこと言ったんじゃないんだ」
「お父さん、その時にはもう、守らなきゃいけない家庭があったから」
『あんなこと』の内容はわからないけど、あの日、母親があそこまでヒステリックだった理由に察しがついた。
当時もうこの子も生まれていたことだろう。私の言葉は最悪のタイミングだったわけだ。
守るべき娘はフリルのワンピースを着せられている。恐らく何も知らない「妹」は私の視線が怖かったのか父親の後ろにさっと隠れた。どうも信頼されているらしい。
『愛が普通の子ならそれだけで十分』――母親の言葉が蘇ってくる。
「その子は、普通?」
黙っていた私が一言発しただけで、父親の顔が青ざめる。娘を庇うように前に出ると「ごめん」と震える声で謝った。
父親は、財布から万札を三枚取り出すと私に押し付け、娘を抱き上げて逃げていった。三万円はコンビニの義援金箱に突っ込んだ。
初潮が来たのはその数日後だった。
担任教師もロクに話しかけなかった私に、養護教諭は無邪気にお祝いの言葉を言う。
「何でおめでとうって言うんですか?」
「だって赤ちゃんが産めるんだから。これで相川さんはお母さんになれるの。素敵だと思わない?」
それを聞いて、私はさらに尋ねた。
「私が子供作ったら……絶対普通の子が生まれますか?」
中学二年の道徳の時間、DVDを見せられた。九十年台の学園ドラマ。
「産んでくれなんて頼んでない」「勝手に産んだだけのくせに偉そうにするな」と親に反発していた不良気取りの少年が、先天性の難病を患った少女と友達になる。
治る見込みはなく、平均寿命が二十歳にも届かないという体に生まれても精一杯生きようとする少女と、娘を支える両親。
その姿を通して少年も自分の親がいかに苦労して自分を育ててくれたかを思い知り、「産んでくれなんて頼んでいない」と言ったことを両親に謝る……。
クラスの半分くらいが終盤で泣いていた。
教師は、少女のモデルになった女性がこの病気の患者の平均寿命を大きく越えて長生きし最近亡くなったこと、最後まで両親や周囲への感謝を絶やさなかったことなどを、自分も涙ぐみながら語り、彼女が生前に書いたという詩を朗読までした。
授業の終わりに欠かされた感想文で、私は「産んでくれなんて頼んでない」を字数いっぱい繰り返して提出した。
あのドラマは、もしも難病の少女自身が「こんな体に生まれたくなかった」「産んでくれなんて頼んでない」みたいに主張したらどうなったのか。
もしかして、さらに重度の症状の人間を連れてきて産んでくれた両親に感謝させていたのか。
お前よりはるかにひどい扱いを親にされた子供が大勢いるんだから。お前は「あの子」たちとちがって生き残ったんだから。それなりに恵まれた里親に引き取ってもらえたんだから。
より苦しい境遇の人間に自分たちに都合のいい言葉を吐かせることで、反発する人間の主張に答えもせず「お前は甘えているだけ」とねじ伏せる物語だ。
それを、少女役の容姿や役者の演技、従順な人間性、雰囲気のあるBGMでまるで美談のように見せている。
普段親の悪口で盛り上がっているような連中が涙まで流して騙されているんだからプロパガンダとして優秀なんだろう。
私が抱いた感情は真逆だったけど、このドラマを見なければ、私は「子作りに消極的な忌避感がある」くらいだったかも知れない。だからこのドラマのおかげと言えばおかげだ。
作文の件で職員室に呼び出され、担任教師に、ドラマに教わった主張を改めて叩きつけた。
そいつも父親なのは知っていた。いつかは死ぬ子供を一方的に作っておいて、この上なく無責任な癖に、私は自分を作った親を許さない、と主張した。
その間担任は黙りっぱなし。体罰が許される時代に育ったことをまるで勲章みたいに語っていた男は、私が喋り終わると尋ねてきた。
「相川の今の親御さん、同性のカップルだったか?」
「……はい」
いっそ殴れば面白いのに。意外に冷静な口調に落胆しつつ、次に来る言葉を予想する。
同性愛者に育てられた悪影響、子供を持てないコンプレックスから来る歪んだ教育……その時の私は、目の前の「親」にそういうわかりやすい言葉を吐いて欲しかった。
「子供が作られない社会で、同性愛者って許されると思うか?」
「……は?」
全く予想していなかった言葉だった。
「社会は当然、子供が産まれてこなきゃ困るんだよ。だけど同性愛者は子供を作れない。
勘違いしないでほしいが、先生はだからいけないとか劣ってるとか差別してるんじゃないんだ。相川に考えて欲しいのは、同性で愛し合える自由というのは異性で子供を作る人が多数派だから許されるってことだ。
同性愛に限らない。普通の人が普通の役割を果たしてくれるから、普通じゃない人も生きていけるんだよ。具体的に何がとは言わないけど。
それに……もしも相川が言うように誰も子供を作らなくなったら、社会はどうなっていくかな。今でさえ少子化が大問題なのに。
同性愛が許されないどころじゃない。百年やそこらで人類滅亡。どれだけ混乱するか。平和に暮らせるわけないじゃないか。
それでいいのかな、相川は。相川の親御さんは。
自分で子供を作らないのはもちろん自由だ。しかしこの社会に生きているのに、子作りを否定なんかしていいわけがない。頭のいい相川ならわかるよな?」
自分の正しさを疑わずまくしたてていた私は一転して何も言えなくなった。
ドラマのように甘ったれた子供を黙らせられたことに、教師はずいぶん気持ちよくなっていたらしい。さらにこんなことを言った。
「そもそも、子供を持ちたくないような人なら子供を引き取ろうなんて思わないんじゃないか。お二人だって、作れないだけで作りたい気持ちはあるはずだよ」
今度は理屈よりも心に芽生えた恐怖で、怒りより先に、もしもそうだったらどうしようという恐怖が芽生えて、教師に反論することができなかった。
『本当は子供が欲しいの? 私は「代わり」なの?』――そう聞きたいのを、その後の私はいつも我慢していた。
康明くんが妹夫婦に子供が生まれたのを喜んでいた時、昌司さんが毎週老人ホームの母親を尋ね、氏子の家の親子や、お祓いを頼みに来る水子の憑いた女にも穏やかに接するのを見るたび。
海外では体外受精と代理母出産で同性愛者が「実子」を持ったケースもあると知り、もしも二人が興味を持ったらと怯えた。
あの教師の言葉が正しいと思っているわけじゃない。それでも、私は負けたんだと思う。
私はこの主張を、その後はほとんど表に出さずに生きてきた。
『ヤドリギの家』では月に一回、その月生まれの子たちの誕生パーティをやる。スナック菓子詰め合わせくらいのものだけどプレゼントも。
正直薄ら寒い。誕生祝いなんて、親が勝手にめでたいことだと正当化したいだけ――と口に出したことは一度もない。
当のあの子達はうれしそうだから。
私の誕生日を知った施設の子がお菓子をくれたのを受け取ってしまったことも、誕生パーティーに招待され、リクエストされてバースデーソングの伴奏をしてしまったこともある。習いたての子と大差ない演奏になった。
誕生日を祝ってもらえる環境は、そうじゃない家庭より温かくて、幸せなんだろう。
集団生活をして、安心感と自己肯定感を与えられて、もとの家庭に帰ったり里親に引き取られたり卒業して就職したり。
児童養護施設はそのための施設で、あの子達はそれに守られていて。
人生を、人間を、社会を、世界を、愛せた方が生きやすくて、快適で、希望がある。
その根幹にあるのが子作りだ。子育てだ。
だから正しいことなんだと教わる。
女の子向けのアニメでは母になる練習と言わんばかりに主人公が不思議な力を持った赤ん坊を育てるのが定番だ。
敵にその力を狙われたり、時に周囲を傷つけたり、でも最後にはみんなを幸せにして祝福される……そういう物語がキラキラした絵で描かれる。
それを楽しんで見ているあの子たちを相手に、間違っていると、あなた達の親はみんな無責任にセックスしてあなた達を作った、本当はあっちゃいけないことだったけど、もう生まれてしまったからみんな手遅れだと喧伝する――そんなことはできなかった。
私自身だって、昌司さんや康昭くんが私みたいな人間性だったら私は救われなかった。
自分を救ってくれたものから抜け出せなかった。
私の「不思議な力」は何もかもぶち壊して、肝心なところで何の役にも立たなかったけど。
結局みんな最期は死ぬけど。これからも救い難い不幸が際限なしに生まれてくるけど。死んでから幸せそうな霊なんて見たことないけど。
それでも私は、我が身可愛さでこの狂った自転車操業に加担している。
強制的に命じられた七十億人が、新たな漕ぎ手を無から投入して漕ぎ続ける自転車人類号。どこにも向かうことはない。ただただ倒れないために走っている。
自転車から振り落とされ、轢き潰されていく魂の喘ぎを聞きながら。
だから丸屋恵那に憑いたあの霊が不思議な力でしたことには胸が踊った。
ヒーローだと思った。
そうしたら、アイツは私の一番大切な人を殺した。
カンカンカンカン――バイト帰り、私は踏み切り前に立っていた。
なんてことはない。毎日のように通る道だし、行きもここを通ったのだから。
だけど今、警笛の鳴り響く踏み切りを前に、蘇る記憶があった。
あの日――母親は気持ち悪いくらい優しくて、私に「今までごめんね」と何度も言って、遊びに連れ出した。学校も仕事もサボって、どこでも好きなところに連れて行ってあげる、と。
たしか水族館に行って、ジェラートだかアイスだかを食べて……最後は、こことちょうど似通った踏切。
『ママ、もう無理。もう「普通」になれない。だから一緒に死のう? 大丈夫。幽霊見えるんだから死ぬの怖くないでしょ?』
二人で飛び込もうとして――私は踏みとどまり、結果、バランスを崩して前のめりになった母親は腰を境に上半身が千切れて飛んでいった。
あの女の固執した「普通」は結局、「普通の人生」だったんだろう。
実家が理由で差別を受けていたのかも知れない。普通の家庭、普通の幸せを手に入れたいと望んだのだろう。
その象徴であるはずの子供(わたし)の「不思議な力」に気づいた時、一体何を思ったか。
「失敗」が決定的になって、かつての夫が「成功」しているのを見せつけられて、嫌になったあの女は役立たずの娘ごと、人生を終わらせようとした。
昌司さんに引き取られてからもしばらくは家の近くのこの踏み切りも恐ろしくて、極力避けて暮らしていた。敢えて通るようになったのは、あの女への憎しみがはっきりしてから。
母親の霊を見たことはない。死後の世界とやらに逝ったのか、あるいは無に還ったのか。
どちらでも、ここを通るのはあの女への、私の意志の表明だった。
お前の死なんて私に何のダメージもない。そう嘲笑ってやるため。
今、そんな気骨はどこにもない。
私はゴミみたいな母親から生まれたゴミみたいな役立たずだ。災厄を招き入れ、危険を避けることもできず、康昭くんから昌司さんを奪った。
こんなことなら、あの時あの女と死ねばよかった……康昭くんの前では、家事やバイトに勤しんでいる間はフタをしていた気持ちが溢れ出て、心に満ちていく。
不意に、右手を掴まれる。右隣を見た。
「ママ」
母親が私の手を引いていた。うれしそうににたにたと笑って、今度こそ、連れて逝くよと。
今の私にはそれに抗うこともせず、ただ手を引く力に身を任せる。
そうだ、私はこの女の娘。この女と同じところへ逝くのがお似合い――。
「い……や」
喉の奥から出かけた声はあまりに弱しくて、そのまま。
「だめえっ!!」
叫び声。
線路の向こう側から女が走ってくる。
カットソーにショートパンツ、ボブの髪を揺らしながらこっちへ。
下腹部に水子――丸屋恵那だった。
電車に接触する刹那、彼女はほとんどタックルのような勢いで私に跳びつき、私はそれに抗うこともなく、共に線路脇へと転がり出る。
私たちを轢き殺しかけた電車はタイミングが急すぎたためか、ブレーキをかけた様子もなくそのまま走り去っていった。
私はその数秒、呆然と空を眺めていたけど、少し遅れて背中の鈍い痛みと共に、助かったという認識が芽生えた。
私に覆い被さる形だった丸屋恵那が体を起こし、泣きそうな顔で私を覗き込む。首から下げた色のちがうお守り袋が二つ、目の前で揺れる。
「ダメだよ、死んじゃ」
「今のは――」
一人で立ち上がり、周りを見回す。私の手を引いた母親の姿はもうなかった。あれは本当にあの女の霊だったのか、それとも私の心にある、死を望む気持ちが生んだ幻影なのか。
「無茶なことをする」
「相川さんだって……あの時は夢中だったでしょ」
「……ちがう」
丸屋恵那は「何が?」と聞いてきたけど答えなかった。
私はあなたを助けようとしたんじゃない。
線路に引き込まれるあなたの背中を見て、母親の姿が蘇って……。
なら本当は母親を助けたかったというのか。私はあの女を喪ったと思っているのか。
「相川さん」
「……なに?」
名前を呼ばれ、現実に引き戻される。そのまま考えていたらすごく惨めになりそうだったからいいタイミングではあった。
「相川さんの、子作りは悪いことって考えは……いいよそれで。でも、もし、もしも生まれたのは間違いでも、やっぱり生きていることは絶対間違いじゃない。相川さんだって」
「……『生きてればいいことある』から?」
丸屋恵那はややおどろいた風な表情を浮かべる。
「……………………そう、そうなんだと思う。私は結局」
虫唾が走るがおめでたさで、笑ってやろうかと思った。笑顔が作れない。
惨めだった。今の私は、死なずに済んで安堵してしまっている。
「助けてくれなんて頼んでない」とは言えなかった。
「私の……『いいこと』、自分で台無しにしたのに。康昭くんのまで」
「それは私が……」
丸屋恵那は言い淀む。少し黙って、また口を開く。
「……まだ、まだいいことあるかも知れないよ? きっとあるよ? これから……」
呆れた。自分がもうすぐ死ぬというのに。それとも私に「自分の分まで生きて欲しい」とでも思っているのか。
「私、多分……相川さん嫌いじゃないと思う」
「何、急に」
「子供たちのために、嫌いな私にまで力を貸してくれるし、染谷さんと小室さんをすごく大事にしてるし……、仲良くなれるかはわからないけど、相川さん――」
「やめて」
本当は優しい人、とでも思ってるなら大間違い。
私はあなたが気に入らなかった。何の屈託もなく世界を肯定していそうなあなたが子供達に好かれているのが。
それで私は、あの教師みたいなことは言わないだろうあなたに呪詛をぶち撒けて、あの教師みたいに気持ちよくなっていたんだから。
「私のことなんか何も知らないくせに」
「うん、でも……知っていけたらいいって思う。これから」
不可解だった。どうしてここまで、私を肯定する気になれるんだろう。親に愛されて育てばこうなるの?
だいたい彼女は。
「『これから』って、あなたもう――」
「死なない、私」
私の言葉を遮る形で、彼女は宣言した。力強く、と思ったら急に「いや、はっきり根拠があるわけじゃないんだけど」と弱々しくなる。
「まさか何か、助かる手立てが?」
「わからないけど、そうかも知れない。もしそうなら、私だけじゃない。他にも助けられる人がいるから。相川さん、そのために貸して欲しいものがあるの」
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