一等星の夫、クズ星の私
透義
序/煩悶する自嘲
夢破れて挫折、そのまま転がり落ちるように身を持ち崩し、心を病む。
よくある話だ。
それこそ、【掃いて捨てても、まだまだたくさんある】程、ありふれた話だ。
我が事と思わなければ、そうやって無関心で居られる程度の。
私がそれと少し違ったのは、他所から見た現況が【羨ましい】と分類される事にある。
そこにただ乗っかって仕舞えばいいのに、私は自ら苦しい道へ突き進んで行っている。
私を苛む敵は、私だけ。
この先に、光明はあるのだろうか。
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