2019年 12月 1日 全日本学生拳法選手権大会 観戦記 V2.1
@MasatoHiraguri
第1話 はじめに
昨年は各校のブログに誘われるようにして、40年ぶりに訪れた日本拳法の大会であり、明治の7連覇がどうなるやらという程度の、物見遊山的な軽い気持ちで観戦に行ったのでした。
しかし、今年は東京で行われた幾つかの大会で、実際にこの目で見た各校の様子や各選手の姿からある程度の予測と期待を持ち、また、今年は日本拳法のリアリティーを去年もより楽しもうという明確な目的がありました。
① 男子団体戦の優勝は、明治・中央・龍谷のいずれかであり、今年、1年生でありながらどんな相手にも安定した強さを発揮してきた強力な切り札を擁する、明治が優勝候補筆頭。
次に、6月、東京武道館で開催された第32回全国大学選抜選手権大会(五人制)で、この明治に明治の拳法をさせずに圧倒した龍谷。
そして、その龍谷を押しつぶして優勝した中央。
私にとって今回の府立(全日)最大のみどころは、番狂わせさえなければ、明治対中央、そしてその勝者対龍谷の決勝戦という2試合でした。
② 女子団体戦では、全員大学から日本拳法を始めた関東女子が、小中高と日本拳法の一貫教育を受けて育った関西エリート軍団にどこまで善戦できるか。
③ 試合そのものだけでなく、会場における関係者たちの一挙一動、身のこなし、立ち居振る舞いに、写真やビデオでは感じられない人間の存在感(リアリティー)と大学日本拳法ならではの楽しみを味わう。
結果は、昨年僅差で優勝を争った明治と龍谷が、今年はその順位が逆転し、関東女子チームは「関西の壁」をぶち破ることができませんでした。
男女ともに、拳法歴12~18年なんていうエリートに果敢に立ち向かっていく一桁拳法経験者の姿は、まるでゼロ戦によるカミカゼ特攻のようで、時に目を覆いたくなるような場面もありましたが、昨年と違い今回は、そこに一筋の光明を見出したような気がしたのです。
2019年12月8日
平栗雅人
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