第25話

 ユウキのギターが哀しいメロディをかなでていた。



「この曲は自分から去っていったに捧げたバラードだ」


「……」キララの目に涙が浮かんだ。



「幸せに出来なかった自分を許せず最後には自ら天国へッちまう……。

 だからあなたは、この詞を渡されて読んだ時に遺書として使おうと思った」



「……」


「ユウキがキララだけのために作ったバラードをあんたは……

 事もあろうにの道具に使ったンだ❗」



「❗❗」



「鳴かぬなら裁いてくれようホトトギス❗

 天に代わって、お前の悪事を!!」

 俺はキララを指差し睨み付けた。



 その瞬間、キララは泣きながら崩れ落ちた。





 ユウキ……

 これで良かったのか……

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