Ⅸ 木靴団
「ちょっと待った!」
声の発生源の方を向くと、10人の
ローブのデザインから見ると、木靴と木の葉の刺繍が施され、自然を思わせるような黄緑色を纏っているため、
そのうちの筋肉質な男団員が、前に出て宣言した。
「私は
此処が
そこで、クロ団長が、生意気に反論する。
「あのねえ、今、俺らがこうやって暴走止めてんだから、そんなペコペコやってる場合じゃねえの。お前らも手伝え」
「えッ、しかし……」
「お願いします! 俺の糸も限界があります!」
アズが一声上げると、仕方なく決心したように、
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「滑稽だな。仲間を殺さずに救う? 笑わせるなよ。これだから、
宙に人が浮いていることは、この世界では珍しくない。
しかし、大抵は箒に乗っていて、
彼は、その中の特別な事例である。
何故なら、
「それにしても、あの自然魔法の使い手の小僧、なんか違和感あんだよな……」
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「……ん?なんか視線が……」
「おい! 何ぼさっとしてんだよ! リウィルス! 押さえ込んでくれ!」
「あっ、はい! 自然魔法
半径100m内に、空気圧を掛ける。何Paだろうか。
しかし、結構な力であることは間違いない。
そして、味方に攻撃が通らないように、鉄製の鎧を装備させる。
とは言っても、無色透明で、動くのには差し支えない。
「くっ……」
ヤバい、魔力が……。
「
「ランス先輩……ありがとうございます!」
「ねえ、団長はまだ!? 抑えるのにも限界がある!」
「テメエら、まだ未熟なのか? いい加減、俺無しでも戦え」
「クロ団長…!」
「明日、死ぬかもしれない。」 朝陽うさぎ @NAKAHARATYUYA
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