令和の現代にも続く現代社会の悪い部分へのアンチテーゼ

 少子高齢化問題の解消を目指しつつ、某新聞社及び某テレビ局や某教団の闇を取り扱いつつ、世間から見直されつつある政治家を全て擁護するのではなく良い所と悪い所を明確に提示しているので、良くある歴史小説のように良い部分だけを抜粋しているわけではないところも高評価。

 地方自治体の過疎化問題にも踏み込んでいて、主人公がただゲーム会社を起業して運営する過程を見せるだけの小説じゃないので面白い作品だと感じる。

 ただあえてこの作品の改善点を上げるとしたら誤字脱字が目立つことだと思う。この部分を改善できればもっと評価されると思う。