運動系の部活改革による肉体改造もだいぶ進んでるみたいだ
さて、部活の部員争奪戦は今暫く続くはずだけど、野球部を中心とした運動系の部活改革もだいぶ進んでいるみたいだ。
今までそこまで気にしていなかったけど昨年は情報処理科で一緒だったけど、二年生ではプロスポーツ科に移動した武田くんも見違えるほどガッチリとした体つきになっている。
「武田くんも半年前に比べて随分がたいが良くなったよね」
「ああ、3日に一度の集中的な筋トレとどう考えてもオーバーカロリーだろっていう肉や魚、豆腐なんかをたくさん食べることに加えて、粉末プロテインの摂取やストレッチやマッサージとかもきちんとやったらめちゃくちゃ筋肉ついたから、今じゃバーベルで100キロ挙げられるよ」
実際早ければ半年ほどでベンチプレス100キロに到達する事はできるんだけど、流石アメリカ式トレーニングとしか言いようがないな。
まさかドーピングが出来るスープとか飲まされてないよね?
「ベンチプレス100キロはすごいね。
俺にはとても出来ないよ」
「まあ、人間向き不向きってやつはあるからな。
俺にはお前みたいなゲームのプログラミングなんて無理だしさ」
サッカーの場合は野球ほどには上半身の筋肉はいらないと思われているが、実際にはドリブルやヘディングでの競り合いではガシガシ接触するので下半身だけでなく上半身を鍛えることも大事だったりする。
上半身もきっちり鍛えて、体幹を強くすれば簡単には当たり負けしなくなるうえに、そもそも筋骨隆々とした選手にはそれだけで対戦相手を威圧出来るという効果もあるんだ。
高校のサッカーや野球部員では体重が60キロから70キロ程度だと思うけどそれが平均で80キロ位あれば服を着ていても胸の部分の筋肉が割れて明らかに筋肉ががっちりとついているのがわかり、その見た目だけでも相手を圧倒できるんだ。
高校生ならまだ成長期なので、成長ホルモンが出れば身長も伸びるしな。
いやラグビー部とかだとそういうガタイのやつも結構いた気もするけど。
「今年の甲子園とかインターハイ、高校サッカー選手権大会でうちの高校は活躍が期待できそうだね」
「ああ、期待していてくれよ。
将来はワールドカップやオリンピックで活躍してみせるよ」
「ワールドカップにオリンピックかぁ、うん頑張ってね」
このころの日本にはまだプロサッカーリーグはない。
日本サッカーのプロ化としては、まず昭和43年(1968年)に日本代表がメキシコ五輪で銅メダルを獲得した後、将来の"プロ化導入"を目指したりした。
そして昭和52年(1977年)にドイツのブンデスリーガで、日本人初のプロサッカー選手が誕生し、彼が今年昭和61年(1986年)に帰国して日本で導入されたスペシャル・ライセンス・プレーヤー制度により多くの選手がプロになっていたが、実際はプロとアマチュアの選手が混在し、サッカー協会はプロ選手を認めているのにも関わらず、リーグはアマチュア、日本代表の試合もアマチュア基準に合わせるという状態が続いていることで本格的にプロサッカーリーグの設立が検討されているというのが現状。
日本は今までもワールドカップ自体には参加していたが、予選落ちが続いておりテレビでも放映されていなかったことでほとんど目立っていなかった。
その状況を変えたのが週刊少年ホップのサッカー漫画コマンダー翼だ。
”ワールドカップで優勝するんだ”という主人の天空翼のセリフからサッカーワールドカップの存在は多くの小学生中学生などに知られるようになり、サッカー部は野球部を超える人気の部活にもなったし、世界レベルでもプロサッカー選手を目指した理由がコマンダー翼だという選手も少なくなかったりするくらいだからな。
市立船橋にいった中学のクラスメイトでサッカー友達だった今田くんには悪いけど、走り込みばかりの旧来的な日本の運動部とは根本的に科学的な要素を加えたうちの部活はトレーニング環境がまったく違うからサッカーや野球以外の部活でもしばらくはうちの学校の運動部は全国で活躍すると思う。
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