桃の子太郎討鬼伝説TRPGリプレイが掲載されていたしTCGも形がまとまってきたぞ。
文化祭に全力投球していてすっかり忘れていたがゲーム雑誌のコンポジットの9月発売号に桃の子太郎討鬼伝説TRPGリプレイが掲載されているはずだからと本屋に立ち寄って買ってみたがちゃんと載っていた。
俺は早速部室にそれを持っていって明智さんの兄妹に見せた。
「明智さん、無事桃の子太郎討鬼伝説TRPGリプレイが掲載されたよ」
「本当っすか。
自分にも見せてほしいっす」
「ああ、これだよ」
俺は明智さんにコンポジットを手渡した。
「ちゃんと載ってるっすね。
最上さんのイラストもちゃんと使われてるっす」
最上さんもそれを見て喜んでるな。
「あ、それは嬉しいなー」
「これでTRPGリプレイも今よりメジャーになるだろうし、桃の子太郎討鬼伝説TRPGのルールブックとかの発売が楽しみだな」
ちなみに島津さんは対戦型ジュエルスのCPUキャラのAIを製作中で、毛利さんはパソコンの桃の子太郎討鬼伝説RPGを製作中だ。
「そう言えば明智さん。
TCGの方はどうかな?」
「一応アイデアは出来たんでちょっと試してほしいっす」
「お、じゃあ早速試してみようか」
「まずカードはこんな感じっす」
「軽戦士・重戦士・騎士・暗殺者・魔法使いで攻撃と防御の数値がいろいろ振ってある感じだね」
「そうっす。
でまずカードをシャッフルして5枚引くっす。
たとえば軽戦士をお互い出して、攻撃を宣言したほうの攻撃の数値が防御の数値より大きければそのカードは取り除けるっす」
「だとしたら騎士みたいな防御力の高いカードが有利だね」
「そうっすね、でもカードを出すには5のコストが必要とするっす」
「攻撃と防御を足した数値がコストかな?」
「そうっす。
で、場に出せるカードは5枚までで、複数枚のカードで一枚を攻撃したら、攻撃力を足すことが出来るというふうにするっす、でその後はカードを1枚ずつ引いていくっす」
「なるほど、一見弱いカードでも数を揃えれば強いって感じで、運次第で強いカードがでてこないこともあるってことなんだね。
でもそうすると弱いカードばかりたくさん出したほうが強くなっちゃうかな?」
「そこで魔法使いっす。
魔法使いは敵全体へ攻撃できて攻撃の数値を上回っていれば敵ぜんぶを全滅させられるっす」
「なるほど、普通の戦士だと複数に攻撃はできないけど魔法使いはそれが出来るってことか」
「後は暗殺者も防御を無視して攻撃できるっす」
「なるほど、これは面白そうだね。
試しにちょっとやってみようか」
「いいっすよ」
というわけで俺と明智さんで対戦してみたが結構いい線をいっていると思う。
「バランスはもうちょっと考えていく必要があるかもしれないけど、これはなかなか楽しいね。
戦闘が簡単にしかも考えながら出来る」
TCGというか地下迷宮龍のルールを簡略化してタワーディフェンスゲームをカードでやるような感覚かもしれないけど、これはなかなか面白い。
「自分でも自信があったっす。
TRPGの戦闘は単調になりがちっすからね」
遊☆戯☆帝のモンスターカード、マジックカード、トラップカードのシステムに結構似ている気がするし、改良してルールを煮詰めていけばいけるんじゃないかなこれ。
とは言えある程度TRPGが根付いてからこれは出したほうがいいかもしれない。
TRPG人口をTCGはごっそり奪っていったし、そのあたりが悩ましいんだよな。
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