味方

石動堅悟


   【名前】

 石動いするぎ 堅悟けんご



   【人物詳細】

 どこにでもいるような普通の青年だったが、天使にその善性を見込まれ非正規英雄として活動することになった。

 天界が適当に見繕った、数いる人間の中で選ばれた『捨て駒』であることを理解した上での協力を決めている。

 だが幾度もの戦いの中で同業者たる非正規英雄の在り方、考え方に疑問を持つようになり、また準悪魔の中にも望んで闘っているわけではない者がいることを知る。

 長い葛藤と思案の末に堅悟は道を外れることを決め、それまで共に戦ってきた同業者達と縁を切り、単独で動く。

 紆余曲折の果てに石動堅悟は同じ考えを抱く非正規英雄・準悪魔達と共に殺し合いを終わらせる為の組織『蝙蝠リリアック』を立ち上げた。

 かなり精神を擦り減らしており、常に気怠い表情でハイライトの無い瞳をしている。

 善悪の概念を極めて曖昧にしており、大多数が是とすることにも少しの可能性に賭けて否とする考えになった。

 邪神を人界に顕現させようという悪魔との闘い、『第二次神討じんとう大戦』にて装甲三柱と呼ばれる上級悪魔の一角カイザーの力を身に宿すことで英雄にして悪魔の力を振るう異常体質と化す。

 非正規英雄の扱う武器を神聖武具アーティファクト、悪魔の持つ特性やその化外じみた風貌の変化を邪悪武装オーパーツと呼ばれているが、それら二つの性質を単体で扱う聖邪同体兵装アーティカルパーツを会得しているのは石動堅悟を含め二人しか存在していない。



   【能力】


 ・神聖武具『エクスカリバー』

 両刃の大剣。非正規英雄の契約時に発現した力。

 能力は『絶対切断』。刃に触れればいかなる物体だろうと斬れる。この刃の前に硬度は意味を成さない。長く使い込んだ結果、能力は強化され物質物体のみならず現象や概念まで斬り伏せられるようになった。

 代償は『能力の低下・減衰』神聖武具は通常強力な性能とそれに伴う代償がセットだが、エクスカリバーの場合は『絶対切断』に用いる魔力が非常に多い為、一度使うとしばらく身体強化や能力に回していた魔力が切れ、常人程度まで落ちてしまう。

 ただし修行の結果、刃が触れる瞬間の僅かな間だけ魔力を通す技術を身に着けたので燃費が大幅改善、代償と相殺された。


 ・神聖武具『ソロモン』

 人差し指に嵌めてある指輪。死亡した非正規英雄の武具を継承したもの。

 能力は『変身』。自身の認識下にある生物へ変化することができる。全身でなく、肉体の一部だけを変化させることも可能。

 代償は『不変』。使い手の限界を超えた時間変身していると、二週間程度元の体に戻れなくなる。堅悟の場合は最大三十秒の変身を可能とする。


 ・『中国武術(贋)』

 修行の為に中国へ渡った際に習ったもの。ただし期間があまりにも短かった為、帰国してから我流で練度を上げた結果本来のものからは幾分歪んだ武術となってしまった。魔力の運用と出力によって不格好ながらも威力は十分悪魔に通用するレベル。


 ・聖邪同体兵装『装甲剣鬼エクスカイザー

 装甲三柱が一角、装甲悪鬼カイザーの邪悪武装を継承したもの。これによりエクスカリバーとの浸食・融合を果たした。

 発動すると剣を握る右腕から徐々に全身へ銀の光沢を放つ鎧が身を侵し、その浸食度合いに応じて身体能力が飛躍的に上昇していく。顔には武将然とした鬼面が覆い、カイザーが獲物としていた銀刀が左手に現出し二刀使いとなる。

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