【不幸】罰【頑丈】
私の旦那様は、複数の男たちとつるんで毎晩女性を裏路地に連れ込み、性的暴力を加えて、喜ぶ変態だった
それを知ったのは2年前のニュースでの事だった
私には優しくしてくれた旦那様が、豚の頭とすり変わって死んでいるなんて誰か信じるのでしょう?
世間では旦那様を批判していました
みんな死ねばいいのに
旦那様を失ったことに怒りました
その結果でしょうか、白い
看板には好きなものを答えると、罪を背負うと書かれてありましたので、私は迷わず『他人の不幸』を口にしました
結果はどうでしょう?
数分間ずっと白い看板は映像が乱れたようにぶれ続けましたが、何度も願ったおかげで【不幸】と表示されました
【不幸】
罰
【】
と表示された看板はその後一切反応したくなります
仕方ないので、その日は仕事に出かけました
子を産める身体ではありましたが、旦那様以外の精子以外は受け付けたくなかったので、全ての男からの誘いは拒否してました
自画自賛する訳ではありませんが、自分の容姿は至って上の下か
腰まである黒髪をトリートメントするのは厄介ですが、旦那様に引っ張られるのが好きなので切ってませんでした
OL姿の私ですが、多少鍛えてありましたのでサラリーマンの男性とぶつかった際に「お、おはよう…あんた頑丈だな」とまで言われたことがあります
その時でしたね
私の体が【頑丈】になったのは
2年間、当時の事件を仕事と平等に調べているとある女性にヒットした
この人は生まれつき子宮に異常があり、成人になって子宮全摘したとか
私には関係はないけど、調べれば調べるほど共感出来た
四奈川区に住んでるみたい
1駅で行ける距離なので、益々親近感が湧いてきた
────この女を殺そうと
次の休みで行こうと決め、仕事のために外に出る
100を超える黒猫が道を横断しながら嬉嬉として視線を送り、黒黒とした鴉が電線を渋滞させながらも私に賛美歌を送ってくれる
世界はこれほど美しいと気づけたのは、この世界が狂っているからか
あぁ────幸せだ
幸福感に満ち溢れながら私と追突したトラックは、後日のニュースで運転手の死亡、怪我人無しの謎の事故を報道した
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます