女子トークに華が咲きます


 食事は特別室が用意されていて、皆でわいわいがやがや、かなり赤裸々な話が飛び交っています。


 華宮洋子、高倉雪乃、仁科雅美、この三人の話しは、とても華族女学校のOGとは、思えないものです。


 そもそも三人とも、寵妃になる前は処女さんでした。

 なにも経験が無い娘を、それなりの女にした。美子さんの話で盛り上がるのです。


「高倉先生、美子様と初エッチはどうでしたの?」

「私、二十七歳だったけど、ヴァージンだったのよ、男どころか、女も知らなかったのよね」


「胸を念入りに触られて、もう訳が分からなくなったわ、無我夢中で美子様にしがみついていたわ、その後ひどいのよ、突然につくのよ、痛いったら無かったわ」


「でもうれしかった、もう私はこの方の物って思えてね、後は本当によく覚えていないの、なんだか必死にしていた気がするわ、不思議なのだけど、翌日からショーツが擦れる度に声が出そうで、慣れるまで大変だったのよ」


「それ、分かりますわ、私も次の日からブラをつけたら、感じて仕方ないので、綿を詰めて、当たらないようにしていました」

 これは洋子さんのお言葉。


「私はショーツが酷いことになって、しばらくカバンにショーツを詰めて、トイレに頻繁にいきましたね」

 こちらは雅美さんのご発言。


 まずいと思った美子さん、話題を変えようとしますが、発言の機会もありません、話が途切れないのです。


「ところで美子様、どなたが一番おいしかったのですか?」

 きましたよ、一番まずい質問が、下手に応えると袋叩きですからね……


「どなたも美味しくて、結構なお味でした……」

「美子様!」

 

「だっていえないじゃないですか、誰かサリーさんに弁解してくれるのですか?」

「……」


「話が変わりますが、その……素肌に浴衣は……特に雪乃さん、胸元が……」

「あら、私の自慢の胸がどうかしましたか、ところで暑いですね」

 ポロッと出す雪乃さん。

 

「雪乃さん!孝江さんがいるのですよ!」

 雅美さんが、

「美子様、たとえ美子様がナーキッド・オーナーでなくとも、美子様の前ではどんな女も下着が濡れます、そういう事です、ねっ孝江」

 

「……私は……康夫さんの……」


「人は明日に生きるもの、昨日には涙を捧げればいいのです、でしょう、美子様」

 洋子さんです。

 雪乃さんが、

「孝江さん、きつい言葉でしょうが、残された者にとっては、先に死んだ者は忘却の対象に過ぎない」


「思い出だけで人は生きられない、貴女は私の教え子、ここにいるのは華族女学校の仲間、これから先、私たちと一緒に明日を生き抜かない?」

 

 雅美さんが、

「貴女の身体はどうなの?心は逡巡しているの?」

「私は美子様に購入していただいた時、いまの貴女のように恥ずかしかったのよ」


「けど、今から考えれば、あそこで拾ってもらえたのは人生最大の幸運、逃さなくて良かったと考えています」

「孝江、心が迷った時はね、身体に聞くのよ」

 あまり賛成できない考えですけど……


 雪乃さんが、とんでもない行動に出ました。

 孝江さんをガバッと抱え込むと、

「やはりね、身体は正直よね、エッチな仲間ね、いいわよね」

 真っ赤な顔で頷く、孝江さんでした。


「さて、後は離れの個室で、美子様に働いてもらいましょう♪」

 洋子さんのお言葉ですが、孝江さんが、

「吉川様、未亡人を慰めてくださいね♪康夫さんは結構変態だったのですよ♪もうこうなったら、私の身体を鎮めてくださいね♪」


 だからなぜ、そんなにすぐ豹変できるのですか!


 この後、皆で離れの美子さんの個室に戻り、甚だいかがわしい、女子トークに華が咲きます。

「ねえねえ、康夫さんは結構変態だったといったわね、どうだったの?」


「康夫さん、お尻マニアだったの、康夫さん、ちょっと小さかったけど固かったの」


「それで?」

「毎日されると淫乱になるわ、いつも夜を待ち望んでいたわ」


「じゃあ未亡人になったら、大変だったでしょうに」

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