新入職員歓迎会
千代子さん、なんともいえない顔でしたが、
「貴女は私の妹なのね……」
「お姉さま……ですか……」
「二人とも仲良くしなさい、姉妹なのですからね」
「千代子さん、いいでしょう?もう昔のことは考えない、リベンジは終わったわ」
「めぐみさんも考えない、明日の話をすべきでしょう」
「大体、二人して私とエッチするのですからね、二人の一生は、私が必ず面倒を見ます」
変な言い草ですが、二人は妙に納得したようです。
「そうね、私たちは同じ方の我妹子(わぎもこ)、妹と一緒なんて、恥ずかしいけど嬉しいわ」
「千代子……姉さま……私も恥ずかしいけど、嬉しい……仲良くしてください」
美子さん、ここで二人を左右に引き寄せ、カバッと胸など握り締めます。
「そうよ、仲良く変態の私のために、脚を開いてね、姉妹を一緒に抱いてみたいわね♪」
美子さん、リングを持ち出して、
「これ、つけてね、効果は千代子さんが説明してくれるわ」
「めぐみさんの今後だけど、津野田学塾なら特別編入できますので、学業を続けてください、卒業したら、その後を三人で考えましょう」
でも、胸など触りながらいいますので、ありがたみも今一つになります。
「さて、もうすぐ三時半、アフタヌーンティーでしたね、たしか迎賓の間でした、いきましょうか」
迎賓の間に入ると、アフタヌーンティーがセッティングされていました。
テーブルは七卓、今回ここにきているのは十六名ですからね、三人席が二卓、二人席が五卓、美子さんのテーブルは三名、上杉忍と鈴木聡子が隣に座っています。
やはり聡子さんは、日本関係の女たちの責任者、ついてきてますね。
六条晶子と左藤文(さとうふみ)、荒井めぐみと織田千代子、山下梅香と山下藤子は二人卓、後は京都出身の清女さん七名が、席を埋めています。
美子さんが立ちあがり、
「本日は、ナーキッド京都支店女子部の新入職員の歓迎会」
「皆さま、お忙しい中をお集まり頂き、御苦労さまです」
「新入職員の紹介をした後は、懇親会とさせていただきます」
案外にそっけない挨拶です。
「荒井めぐみさん、お立ち下さい」
「荒井めぐみさんは当年十八歳、高小から京都府女子師範学校本科第一部に進学、現在三年在学ですが、来週月曜日から、津野田学塾に東京ハウスから通われます」
「当分ナーキッドの奨学生です、めぐみさん、ご挨拶をお願いします」
「荒井めぐみです、このたびナーキッドのお世話になります、突然の話で、右も左も分かりませんが、よろしくお願いいたします」
「左藤文(さとうふみ)さん、お立ち下さい」
「左藤文(さとうふみ)さんは当年十四歳、京都市立二条高等女学校の二年に在学されておられましたが、ナーキッドの奨学生になり、東京千代田区のサンモール高等女学校に月曜から通われます」
「まだとてもお若いので、意地悪しないでくださいね、文さん、皆さんにご挨拶出来ますか?」
「左藤文(さとうふみ)です、皆さま、よろしくお願いします」
拍手など受けています。
「さてややこしい話はここまで、アフタヌーンティーを始めましょう♪」
各テーブルに、三段のスタンドとドリンクが運ばれてきます。
鈴木聡子さんが、「では乾杯を致しましょう」といい乾杯の音頭をとりました。
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