第75話 懺悔の時間

「イリアちゃん!? イリアちゃんー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 ゾンビ少女のイリアが呪い少女オリアの呪いビームの一撃で、跡形もなく溶けて消えてしまった。それに対して驚きと悲しみを隠せない姉の真理亜。

「カッカッカ! どうだ? 呪い少女は人類最強の兵器だ。おまえたちにオリアを止める術はないのだ! カッカッカ!」

 痛快すぎて悪い少女のカリアの笑いが止まらない。

「よ、よくもイリアちゃんを・・・・・・イリアちゃんをやったな!?」

 お友達のゾンビ少女を殺されたことによって、姉の全身からサイキック・オーラが溢れ出してくる。

「戦いだから仕方がないじゃない。犠牲者が出るのは。嫌なら負けを認めて立ち去ればいいのよ。カッカッカ!」

「・・・・・・イリアちゃんは・・・・・・イリアちゃんは、お友達だったんだぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 サイキック・オーラがビンビンで怒りが爆発する姉。

「抑えなさい。」

「キリアちゃん!?」

 怒りに我を忘れて暴走しそうな姉をシスター少女のキリアが抑える。

「私だって、ゾンビだけど友達になれたイリアちゃんを殺されたことは辛い。悲しいし怒っている。でも怒りだけでは呪いには勝てない。」

「そ、それは・・・・・・。」

 シスター少女に諭されて怒りが収まってくる姉。

「呪いに怒りで挑んでも、あなたも呪われてしまう。相手の思うつぼよ。ここは私に任せて。必ずオリアちゃんを、あなたの元に連れて帰るから。アハッ!」

「キリアちゃん。お願いね。悪い道に唆されたオリアちゃんの目を覚まさせてあげて!」

「任せておいて。私には秘策があるから。アハッ!」

 姉を心配させまいと笑顔を振りまくシスター少女。

「五試合目、始め!」

 お互いの中堅同士の五試合目がレフリー少女の掛け声で始まる。

「オッオッオ!」

 洗脳されているとはいえ呪う気満々の呪い少女のオリア。

「呪えるもんなら、呪ってみなさい。」

 堂々と呪いを受け止めるつもりのシスター少女。

「呪いビーム!」

 呪少女の目から呪いを含んだ光線が出て、シスター少女に向けて飛んでいく。

「あれ? 何かあった? アハッ!」

 呪いのビームを受けても平然としているシスター少女。

「なに!? 呪いが効かない!?」

 悪い少女のカリアが呪い少女の呪いが防がれて驚く。

「当然でしょ。教会少女であり、シスター少女なんだから、聖職者少女であり、処女少女であり、お祓い少女である、この私に呪い如きが効く訳がないでしょ! アハッ!」

 シスター少女の本職は呪いのお祓いであった。

「キリアちゃん! スゴイ! アハッ!」

「イエイ! 出るからには大活躍するんだから! アハッ!」

 姉とシスター少女の友情と絆のお友達ポイントが成長していく。

「さあ! 懺悔の時間の始まりよ! アハッ!」

 形勢が逆転したシスター少女の反撃が始まる。

 つづく。

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