帰り道 春編(季節に意味は特に無い)

いつものように、例の2人と帰ることにした。

中三になって数ヶ月……だりい。

などと思っている。


春になった。春だ。春日和だ。晴れている。

(こんな日に桜の下で死にたい…)

「願わくば 花の下にて 春死なん

その如月の 望月の頃」

「何謳ってんだ?」

例のモンスター(ロリコンオタ)が入ってきた。通称:きっしー


「歌ってんじゃねえ、詠んでんだよ。」

「どっちでもいいやろ。」

「いや良くない。」

これは、譲れぬ。これだけは譲れぬ。

「なら、しょうがない……ドュエル!スタート!」

男子中学生(ロリコンオタ)

称号:ロリコン 職業:ロリコン中学生

が勝負を仕掛けてきた!

これは……受けるしかない。


決闘(ドュエル!)スタート!


俺のターン!

「団長!DATIIを召喚!ターンエンド」

きっしーのターン!

「ドロー!行くぞダイレクトアタック!」

きっしーは、そう言うと右手に力を込めた。

姿が消えた。

(な…奴の気が消えただと……)

「ここだよ。」

(な!)

「おらぁ!」

きっしーは、本気で右手を突き出した。その拳の先には……団長がいた。

DATII(ダチィ)こと、片山大地は倒れた。

「クソ!戻れ!」

赤と白のボールをポケットから取り出し、赤いビームみたいなんをあてる。

戻らなかった。

「いてて、何すんじゃ……」

「「何も?」」

俺らは知らないフリをする。

「きっしー、何も無かったよな?」

「何も無かった。」

「…………」


何も無かったかの如く3人は歩きだした。


寂れた商店街のストリートを歩く。

昔(40年くらい前)は、賑わっていたらしい。が、バブル時代に殆どの店がショッピングタウンに行ってしまった。それ故に商店街に残って営業してる店は少ない。

そんな、寂しい通りを歩いていく。


ふと近くの山を見ると、人が登っていた。

「おい!あれ。」

山を指さす。

「何してんだと思う?」



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